“警察庁”のネクタイやバッジ押収「罰金払わなかったら逮捕するぞ!」警察かたる恐喝未遂容疑で男逮捕
読売テレビ
大阪府警をかたる恐喝未遂事件。逮捕された男の家からは「警察庁」と書かれたネクタイが押収されました。 伊賀晴桜 記者 「恐喝未遂の疑いで逮捕された男の身柄が検察庁に移されます」 13日朝、送検された冨永健容疑者(36)。女性から金を脅し取ろうとした疑いが持たれていますが、その手口は大胆なものでした。 冨永容疑者(吹き替え) 「罰金払わなかったら逮捕するぞ!」 山口杏奈記者 「大阪府警の警察官を名乗る男は、 このあたりで飲食店従業員の女性に声を掛けてきたということです」 警察によりますと、冨永容疑者は5月10日、大阪市北区の路上で客の呼び込みをしていた飲食店従業員の20代の女性に「大阪府警のものです」と声を掛けました。 スーツ姿だったという冨永容疑者。大阪府警の証しとして示してきたとみられるのが―。 属ちひろ記者 「こちらのネクタイには、本来の制服にはない警察庁というタグやマークがつけられています」 自宅から押収された、全国の警察を束ねる「警察庁」との刺しゅうが入ったネクタイや警察の紋章のバッジ。 いずれも警察が使っているものではありませんが、冨永容疑者はこうしたものを見せつけながら女性を脅してきました。 冨永容疑者(吹き替え) 「ポップ(店の広告)を持っているだけでも逮捕の対象や。本当であれば50万円の罰金になるけど、いくら払えるんや。 罰金払わなかったら逮捕するぞ!」 冨永容疑者は約1時間半にわたり、女性を脅していたということで、女性が泣きながら店長に助けを求めたことから、事件が発覚しました。 冨永容疑者は調べに対し、「事実は違います。否認します」と話しているということで、警察は容疑の裏付け捜査を進めるとともに、他にも同じような事件が起きていないか調べています。