市川猿之助被告に執行猶予付き有罪判決…コメント発表「一日一日一生懸命に生きていく」
日テレNEWS NNN
両親に対する自殺ほう助の罪に問われている歌舞伎俳優の市川猿之助こと喜熨斗孝彦被告(47)に、懲役3年、執行猶予5年の判決が言い渡されました。17日午後、猿之助被告が“一日一日一生懸命生きていく”とコメントを発表しました。 ◇ 17日、雨が降るなか、裁判所には傍聴券を求める人の列ができていました。 傍聴券を求めたファン 「どのような判決が出ようとも、猿之助さんの絶望と後悔は変わらないと思うんです。とにかく早く治療に専念させたいです」 今年5月、父親の市川段四郎さんと母親の延子さんの自殺を手助けした罪に問われている歌舞伎俳優の市川猿之助被告。17日午後、車に乗って裁判所に入りました。 スーツ姿で法廷に入り、まっすぐ前を見て証言台に立った猿之助被告。 裁判官 「懲役3年、5年間その刑の執行を猶予する」 判決は懲役3年、そして執行猶予5年の有罪判決でした。判決の理由について、東京地裁は… 裁判官 「当時の思考が自身の立場などを踏まえて狭くなっていたとしても、犯行経緯や動機に酌むべき事情が多いとは言えない」 「刑事責任は軽視できない」と指摘しました。 17日午後、猿之助被告がコメントを発表しました。 猿之助被告のコメントより 「失意のどん底で決意したこととはいえ、常に自分を見守ってくれた父と母を巻き込んでしまったこと、そして歌舞伎界を含め、多くの皆様に治癒し難い傷を負わせてしまったことに対し、言い表せない罪を感じています」 「事件後も、死んでしまいたい、明日、命が終わっていないか、と思うこともありました。しかし、周囲や病院関係者の助けのおかげで、事件の時ほど真に迫った自死の思いが生じることはありませんでした」 「『最後に何か言いたいことはありますか。』という裁判官の言葉に対し、『自分にできることがあればやらせていただきたい。』と答えました」 「今後は、生かされた自分に、これから何ができるか考えていきます。これからは、一人で抱え込まずに、自分の弱さも自覚し、周囲の方々に相談し、助けていただきながら、一日一日一生懸命に生きていこうと考えています」 「本当にご迷惑をおかけしました。 四代市川猿之助」