万博会場リング、一部は現地保存 吉村大阪府知事が意向、年内結論
2025年大阪・関西万博の会場シンボルとなる巨大屋根「リング」について、吉村洋文大阪府知事は10日までに、閉幕後に一部を現地保存する案を支持する考えを示した。13日の開幕1年前に向けた共同通信の取材に答えた。閉幕後の撤去が基本路線だったが、巨額の整備費に見合わないと批判が噴出。吉村氏が副会長を務める日本国際博覧会協会(万博協会)が活用方法を再検討中で、年内に方針を決める。 吉村氏はリングについて「圧倒的な存在感。(来場者が目にすれば)現地で残したいという意見が出てくるだろう」と指摘。閉幕後の万博跡地で進める都市開発では、リングの一部を残す案を尊重すべきだと強調した。