大きな別れを経験したMEGUMI。“心の危機”を救ってくれたメソッドとは?
MEGUMIさんの新刊「心に効く美容」(講談社)がこのほど発売されました。2023年に刊行した美容本「キレイはこれでつくれます」(ダイヤモンド社)が48万部発行と大ヒットとなり、「MEGUMI=美容」のイメージが確立した中、今回つづるのは、自身が心の危機に陥り、どん底だったとき、それを乗り越える力になった美容とケアについて。痛みや傷があっても、「感情の手綱を引く」ために。新刊に込めた想いを伺いました。 【画像】撮り下ろし写真(MEGUMI)
苦しさを乗り越えた日々、うそ偽り無く
――最新刊では前回以上に周囲の期待などもあったのではと思いますが、どんな本にしたいと考えていたのでしょう? MEGUMIさん(以下、MEGUMI): 前回の本は、これまで美容にあまり関心のなかった人や、美容をやったことのなかった人へも届けることができたという感覚がありました。それによって美容に関するお仕事もたくさんいただくようになり、雑誌の企画やSNSなどでは、さまざまなお悩みを聞くことも増えました。そこで、こんなにも美容について悩んでいる人がいるんだと知ったと同時に、女性の自己肯定感について改めて考えたんです。ある調査によると、日本人女性の自己肯定感は先進国の中で最も低いんだとか。それを聞いて驚く一方、理解できるとも思いました。 この国で女性が生きていくのはまだまだ大変なこと。私も23、4年芸能界で過ごしてきましたが、理不尽な扱いを受けたり、いくら頑張っても仕事がもらえなかったり、かなりサバイブしてきた自覚があります。今回の本では、そんなつらい、苦しい日々をどう乗り越えたのか、藁にもすがる思いでいろんな専門家にアドバイスをもらい、実践してきたことを、うそ偽りなく書きました。 ――「自分の感情は変えられないけれど、たづなを引くことはできる」という言葉が印象的でした。 MEGUMI: さまざまな美容法を実践する中で、100つらかったのが、80くらいになり、「なんか大丈夫かも」と思えるようになっていきました。つまりそれはケアによって、自分で自分の感情をコントロールできるようになったということ。落ち込んだら引き上げてあげる、暴走しそうになったら止めてあげる。私が目標とするのは、そんな、見た目だけでなく心も整っている人です。