宮脇咲良、矢吹奈子、水上凜巳花……HKT48卒業生が各方面で活躍 現役メンバーの道標に
サバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN THE GIRLS』(Lemino/以下『日プ女子』)の第3~4回で行われたグループバトル。IZ*ONE「FIESTA」のパフォーマンスをする水上凜巳花を観たとき、筆者は彼女のことを“天性のアイドル”だなと思った。 【画像】グループからの卒業を発表している田中美久 というのも、『日プ女子』にかぎらずオーディション番組におけるバトルは、生き残りをかけた戦いだ。少しでもミスをしてしまえば、大きく運命を変えることになる。そんな想像を絶する極限状態のなか、ファンに目線を配り、笑顔で反応していたのが、水上だったのだ。ダンスや歌を正確にこなすだけでなく、観客を喜ばせることを忘れない。SNS上では、彼女のアイドル性を賞賛する声が相次いでいた。 そんな水上は、昨年の4月までHKT48に在籍していたアイドル経験者。思えば、近年のHKT48は現役メンバーのみならず、卒業生の活躍が目覚ましい。 これは言うまでもないかもしれないが、2018年に行われた日韓合同オーディション番組『PRODUCE 48』から生まれた期間限定ユニット・IZ*ONEでの活動を経て、2021年にグループを卒業したのち、韓国で再デビュー。K-POP第四世代の筆頭でもあるLE SSERAFIMのメンバーとして、昨年末の『第73回NHK紅白歌合戦』に出演した宮脇咲良は、48グループ全体を含めても“OGの顔”と呼ぶのに相応しい活躍を見せている。
元IZ*ONE矢吹奈子もドラマで活躍
また、宮脇と同じくIZ*ONEのメンバーとして活動した矢吹奈子も、今年1月にHKT48を卒業して以降、役者として注目を集めている。現在放送中のドラマ『18歳、新妻、不倫します。』(ABCテレビ)では、大富豪の令嬢で恋に焦がれるヒロイン・明花を熱演。矢吹といえば、幼く可愛い印象があったが、同作ではキスシーンに挑戦するなど大人な魅力を開花させている。 そして、OGの活躍はバラエティ界でも。2021年末にグループを卒業した村重杏奈は、端正なビジュアルとギャップのある豪快なキャラクターを武器に、お茶の間の人気を集めている。クイズ番組『呼び出し先生タナカ』(フジテレビ系)で番組最多の“ビリ3回”となり、あやうく停学の危機になるなど、学力面ではいわゆる“おバカキャラ”が目立つが、頭の回転のはやさはピカイチ。仲間想いな性格も、彼女がファンに愛される理由なのだと思う。 OGだけでなく、現役メンバーも活躍がめざましい。たとえば、アイドル・女優・グラビアとそれぞれの分野で功績を残し、“三刀流”と称されている田中美久。7月期に放送されたドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)では、GP帯初出演を果たすなど役者業での進化が止まらない。 かつて、HKT48といえば、“指原莉乃が所属しているグループ”というイメージが拭えない時代があった。しかし、今はちがう。48グループ全体を底上げするメンバーを多数輩出し、誇れる活躍をしているOGがたくさんいるのがHKT48だ。HKT48は、もっと大きなグループになるにちがいない。OGの活躍が、さらなる高みを目指す現役メンバーの道標となる気がする。
菜本かな