【バレー】KUROBE・秋重若菜(早稲田大学在学中)「Vでプレーできてめっちゃ楽しい!」、佐藤黎香「Vリーガーとしていつかは地元でプレーしたいと思っていた」 Ⅴ1女子
12月23日、24日に一関市総合体育館ユードーム(岩手県)で行われたバレーボールV1女子からKUROBEアクアフェアリーズの試合後会見コメントをお届けする。 KUROBEは今季11戦中7試合がフルセット。23日のアランマーレ戦でシーズン2勝目を挙げたが、あと少しを勝ち切る力が今季の課題となっている。 チームの軸になりつつある新人のミドルブロッカー、佐藤黎香選手は岩手県出身。地元での凱旋試合となった。 また、新加入の早稲田大学(関東女子2部)3年生、秋重若菜選手が出場。Vリーグデビューを果たした。 23日 アランマーレ 2(25-19、18-25、19-25、25-16、11-15)3 KUROBE 24日 PFU 3(25-18、19-25、25-19、19-25、15-8)2 KUROBE
12月23日 アランマーレ戦
●佐藤彩乃主将(セッター) 勝利することができたのは、まず良かったなと思います。 今シーズンはフルセットになることがすごく多いのですが、その中でなかなか最後のセットで力を出しきれなかったり、最後の2点を取りきれないところが自分たちの課題にもなっています。 そこに重点を置いて練習もしてきたのですが、今日の試合を振り返ると自分たちの課題である「最初から最後までやるべきことを徹底する」ことについて完璧にはできなかったと思っています。 もちろん自分たちが練習してきた成果が出たところもたくさんありました。そういう部分には自信を持っていきたいです。 あらためて「最初から最後まで力を出し切る」ことが課題になったと感じた試合でした。 ●佐藤黎香選手(ミドルブロッカー) 2勝目を挙げることができて良かったのですが、第1セット、第3セットみたいに自分たちのバレーができていない展開がありました。 今回フルセットを取りきって勝利したのは良かったのですが、フルセットまで行かないで勝ちきりたいですし、力をもっとつけていかなければと感じました。 個人のプレーとして、アタックであまり貢献できていなかったなと感じています。その代わりサーブでは「相手を攻撃に参加させない」ボールを打つことができていたと思いますし、得点も取れました。そこは良かったと思っています。 ● 秋重若菜選手(アウトサイドヒッター)早稲田大学在学中(3年生) 今日が初めてのリーグだったのですが、リーグの雰囲気がすごく楽しかったですし、2勝目ができてすごく嬉しかったです。 まだチームのルールや約束事が理解できてない部分も多くて、コートの中で先輩方がフォローしてくださいました。チームの約束事をしっかり理解して、自分の役割をどんどん果たしていけるように頑張っていきたいと思います。 ーー佐藤主将に。フルセットでなかなか勝ちきれない試合が多かった中、今日最後の第5セットを取れたのは? 佐藤彩:点差は離れていましたが、第4セットの終盤に勢いを持ったプレーだったり、自分たちで流れを作ることができたのが良かったかなと思っています。 逆に第4セットを失った理由は、第3セットの終盤で連続失点を取られてしまったり、残りの1点をなかなか取れないところが影響していると思います。 バレーはセットが区切られてるので、そこで切り替えなければならないのですが、同時に流れのスポーツでもあります。今言ったようなことが要因としてあるのかなと思いました。 ーーまたフルセットで負けてしまうのではないかという不安は? 佐藤彩:多分みんな不安はあったとは思います。私も不安がよぎる部分はありました。 でも、それを取り除いて試合に臨まないと、また同じことを繰り返してしまうのはわかっていました。自分たちが何をしなければいけないのか、どういうプレーで試合を進めていくのかということにフォーカスして、第5セットに入りました。 ーーここからチームをどう盛り上げていきたい? 佐藤彩:内容はもちろん大事ですが、試合に勝ったので、そこは自信につながると思っています。自分たちの勝ちパターンをしっかり理解して試合に臨むことができるのではないかなと思います。 (勝ちはしましたが)一人ひとり反省している部分もたくさんあると思います。 「勝ったから良かった」ではなくて、勝ちながらも抱いた悔しさを糧にしていくことができると思っています。 ーー秋重選手に。大学に在学しながらのVリーグデビューです。どんな気持ちでプレーしましたか? 秋重:この話(在学しながらの加入)が決まった時、正直不安はありました。 移動もそうですし、大学の授業と並行して、バレーボールで生活をしている人たちと同じ練習についていけるのかな、と。 でも、チームのみなさんは良い人ばかりで、いつも気さくに声をかけてくださいます。ストレスを抱えることなくプレーできています。 今日はプレーしていてめっちゃ楽しかったです(笑) 大学では味わえないようなスパイクだったり、サーブを受けることができました。めっちゃきれいなトスも上がってくるので(笑)、そういうボールを打てて楽しいなって思いました。 ーー佐藤黎香選手に。地元、岩手でのプレーになりましたね。 佐藤黎:高校生以来のプレーになります。スタンド席を見ると顔を知っている人や知人が来ていました。 岩手を離れてから見れなかった景色が広がっていて、自分にはこんなに応援してくれてる人がいるんだなっていうのをあらためて確認できました。 岩手県出身のプレーヤーは他県に比べてそう多くないと思います。その人たちと一緒に岩手県のバレーボールを少しでも活気づけられたらいいなと思っています。 地元の岩手県でバレーボールができると決まった時からすごく楽しみにしていました。Vの選手になったらいつかは地元でプレーしたいという思いがあって。 それが1年目で叶うとは思っていなかったのですが、今後岩手県でプレーできる機会があるかどうかわからないですし、遠くから応援に来てくださってるアクアのファンの皆さんにも、自分の知人や親族のためにも、アクアの勝利のためにも、明日は今日以上に暴れたいと思います。 ーープレーで成長した部分は? 佐藤黎:Vリーグは速さもスピードもパワーも、何事にもすごくレベルが高いです。V1のプレーヤーになった時は(やっていけるのか)不安でした。 でも、やってみたら通用する部分もあった(笑) バレーボールを仕事として生活の一部にしてやっていけるんだなと今は楽しく思っています。 プレーではサーブを特に意識的に取り組んでいます。リーグでも結果が出ていると感じています。 周りからも「取りにくいサーブだ」と言ってもらえています。それが自信につながっています。どこかで流れを変えなければいけない時には自分のサーブで変えようという思いがあります。
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