「月9爆死」の裏でジャニーズ関連タレント躍進…スタートから2ヵ月経過の「春ドラマ」勝ち組・負け組
春ドラマから1ヵ月が経過し、それぞれの勝ち組・負け組がわかってきた。まず、今春ドラマのもともとの前評判は、どのようなものだったのか。スポーツ紙芸能デスクが語る。 【図解】意外な名前が上位に!今期の春ドラマ ひと目でわかる「初回視聴率&TVer登録者数」 「今季の春ドラマ視聴率争いでは、長谷川博己(47)主演の日曜劇場『アンチヒーロー』(TBS系)が本命視も、石原さとみ(37)と亀梨和也(38)が共演する『Destiny』(テレビ朝日系)の注目度も高かった。そして杏(38)がこれまで主役を演じた池井戸潤原作の人気ドラマ『花咲舞が黙ってない』(日本テレビ系)は今作から今田美桜(27)が主役を務めている。超目玉作こそないものの、今クールはそれなりに話題性のあるラインナップでした」 では、実際にはどうか。折り返し地点を迎え、それぞれの“勝ち組・負け組”が見えつつある。 前評判の良かった『アンチヒーロー』などが堅調な結果を残すなか、一番苦戦しているのがフジテレビの看板枠“月9”だ。昨年の7月期の森七菜(22)主演『真夏のシンデレラ』以来、軒並み1ケタの視聴率が続いている。今期も広瀬アリス(29)が主演を務める『366日』は、初回の平均世帯視聴率は7.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区、以下同)と2ケタには遠く及ばず。最新6話も5%台と厳しい。他にも前作『silent』が大ヒットした川口春奈(29)主演の『9ボーダー』(TBS系)も、最新5話を含む3週連続で5%台が続く苦戦ぶりだ。 一方で気を吐いているのが、大物俳優たちのドラマだ。初回視聴率が11.7%と好発進を見せ、最新話も9.8%と堅調な数値を見せるのが『Believe-君にかける橋-』(テレビ朝日系)。主演を務める木村拓哉(51)は人気復活の兆しが見えている。さらに山下智久(39)主演の『ブルーモーメント』(フジテレビ系)も奮闘している。旧ジャニーズ関係タレント出演ドラマの視聴率が伸びているのが面白い。 「まず目を引くのが月9の惨敗ぶり。HYの代表曲『366日』をモチーフに書き下ろされた力作ですが、キャストもストーリーもこれといってパッとせず、それが視聴率低下の結果に表れています。“月9”ブランド力の低下に歯止めがかからず、かねてより社内では『過去の名作の再放送をしたほうが数字が取れる』なんて冗談が出ていましたが、笑い事ではなくなってきました。このままでは枠自体がなくなる可能性も高いと言わざるを得ません」(キー局の中堅局員) ほかにも厳しい評価のドラマがある。前出キー局社員が続ける。 「『9ボーダー』も当初期待された割には、いまひとつの結果です。川口春奈以外のキャストが弱い上、ストーリーもやや現実離れした印象で共感を得られないということでしょう」 低空飛行が続く今シーズンのドラマが居並ぶ一方で、サプライズといえるのがキムタク主演の『Believe』だ。制作会社関係者が好調の理由を伝える。 「木村さんの脇を固めるキャストのラインナップがとにかく豪華。北大路さん(欣也・81)と小日向さん(文世・70)のベテランから竹内さん(涼真・31)、山本さん(舞香・26)といった若手が噛み合っています。さらに、観る人が思わず引き込こまれるストーリー構成も見事。好調ぶりは納得の結果ですし、このままいけば続編なども期待できるかもしれません。木村さん人気復活の大きなきっかけの作品となり得ます」 ほかにもジャニーズ関連タレントの作品の好調ぶりが続いている。芸能プロ関係者の話。 「山下は年明けに放送されたドラマ『正直不動産2』(NHK)も人気で、2クール連続での主役作となりました。亀梨は今作で交際報道された田中みな実(37)との共演に当初注目が集まりましたが、そのゴシップを断ち切るような演技の評価の結果が好視聴率に結びつき、こちらも今後に期待できます。 今季は大きな注目を集める作品が少ない“不作の春クール”といわれていました。そんな中で、今まで数々の主演作をこなし、経験と実績のあるジャニーズ関連の彼らの安定感に、多くの視聴者が引きつけられた結果ではないでしょうか」 目玉がない中で、結局、ジャニタレなど力のある俳優のドラマに需要が集中した結果となったようだ。後半戦の盛り上がりに期待と注目が集まる。
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