堂本光一「Endless SHOCK」最後の花道へ「皆さんのために頑張ることが全て」
堂本光一(45)の主演ミュージカル「Endless SHOCK」のファイナル公演が8日、東京・帝国劇場で幕を開けた。21歳だった00年11月から主演し、今では脚本・演出も手がける名作の締めくくりへ-。最後の花道へと歩き出した。 ◇ ◇ ◇ 00年の上演から24年。帝劇の象徴であり、光一の代名詞の一作がついにクロージングの時を迎える。1月の制作発表会見で今年限りでの終幕を発表。4~5月は東京、7~8月に大阪、9月の福岡公演とロングランを経てホームで最後の花道を迎える。光一は「地方公演の時はまだ最後ということを意識できずにいたんです。ここ帝劇に戻ってきて、このけいこ場も最後なんだなと感じたりとか、1つ1つひしひしと感じてきています」と胸の内を明かした。 おなじみの客席上空を舞うフライング、22段の階段落ち、殺陣をはじめとした激しいアクションも最後。夜公演の前に行われたゲネプロでも圧巻のパフォーマンスを披露した。ライバル役を演じるKAT-TUN上田竜也(41)は「1回1回、光一君のサポートを全力でやらせていただけたら」と意気込む。後輩の4人組グループふぉ~ゆ~は10年ぶりに全員で出演する。辰巳雄大(37)は「『SHOCK』が4人で出た初めての舞台。楽屋前の名前を見て、自分たちの下の名前が『ゆう』から始まるんだと発見した。生みの親のようなステージなので感慨深いです」と、巡り合わせをかみしめた。 9月には単独主演作品で前人未到となる2100回に到達し、2128回目で29日の大千秋楽を迎える見込みだ。劇中の「消えることを知りながらも走り続けている」というせりふを引き合いに、ステージに立つ信念を言葉にした。「何のためにするのかって答えはないですもんね。幕を開けたら、そこにお客さまがいること。後ろを振り返れば素晴らしい仲間、オーケストラピット、スタッフの皆さんがいること。その皆さんのために頑張ることが全てなんじゃないかなと思います」。最後の日まで歴史を重ねる。【望月千草】 ○…光一は、同作の振付家トラヴィス・ペイン氏とステイシー・ウォーカー氏への感謝を口にした。同作において欠かすことのできない両者が初日のために来日。事前に「稽古しなくて良いから、こっちで固めた物を見て楽しんでください」ともてなすも、あえなく「みっちりレッスンが始まりまして」と苦笑。「ステージに立つことの自信をくれた人たち。最後だから来てくれてうれしかったです」と愛のムチを浴びたことを告白した。 ◆「SHOCK」シリーズ 00年11月に初演。05年から現在の「Endless SHOCK」に。ニューヨークの小劇場でショーを上演する若者たちの人間模様などを描く。29日に帝国劇場で行われる大千秋楽公演は全国の映画館でライブビューイングされ、第1幕、第2幕、特別カーテンコールまで上映される。