阪神大震災19年 神戸を見守り続けるポートタワー
「1・17」を知らない世代も
タワーを管理・運営する「神戸港振興協会」参与の森田潔さんは震災当時を振り返り、「港のほとんどが被害を受け、大変な状況だった。また(震災から一か月後でも)街全体も暗かった。なんとか元気づけようとオークラさんなどと連携してやったのがタワーのライトアップでした」と話す。その年の4月には通常営業も再開。約4年前には大規模改修を行い、発光ダイオード(LED)電球を取り付け、神戸の夜景の象徴となり続けています。昨年11月にはオープン50周年のイベントも開催し、テープカットや地元保育園児が風船を放つなど半世紀の歴史を祝いました。また1月17日には日の丸の半旗を掲げ、弔意を示す予定です。 震災後の神戸は新しいマンション建設などが進み、新たな転入者も増えています。また19年という年月から1・17を知らない世代も増えており、街は変化しつつあるように見えます。ただ森田さんは「これからの50年も特別なことをせず、神戸港にあり続けることがタワーの役割では」と話しています。