真矢ミキ、『踊る大捜査線』沖田役で傷ついた過去も…初参加から21年「いまは感謝しかない」
女優の真矢ミキが15日、TOHOシネマズ日比谷で行われた映画『室井慎次 生き続ける者』の初日舞台あいさつに登壇。久々の「踊るプロジェクト」参加に、熱い思いを吐露した。イベントには、主演の柳葉敏郎、共演の福本莉子、齋藤潤、前山くうが、前山こうが、筧利夫、松下洸平、本広克行監督も参加した。 【画像】柳葉敏郎、“最後の室井慎次”で男泣き… 『室井慎次 生き続ける者』は、『踊る大捜査線』シリーズで柳葉が演じた室井慎次を主人公に、過去の事件にも絡む新たな事件を描いた2部作の後編。真矢は、現・警視庁長官官房審議官の沖田仁美にふんする。
真矢は「今回本当にワンカット、ツーカットぐらいしか出ていないんですよ」と恐縮しつつ、「お話をいただき、沖田をやるんだと思ったとき、どこか本拠地に戻った気持ちになりました」と心境を語る。
真矢が『踊る』シリーズに登場したのは、2003年公開の『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』から。真矢は「あのころ宝塚を辞めたばかりで、オーディションをいろいろ受けていた時期でした。すごい現場に入らせていただいたなと思いました」と振り返ると「それからは沖田のイメージが強く、15年ぐらいは初めて会う役者さんたちも『嫌な奴なんだろうな』という顔をされ、30代のころは傷ついた部分もあったのですが、いま考えると感謝しかない作品です」と思いを吐露する。
しかし真矢は今回の作品の台本を読んだ際、「感動したのですが、これでいいのかな」という思いがあったと胸の内を明かす。沖田はこれまでのシリーズで、何度も室井の窮地を救った存在。真矢は「室井さんがいない『踊る』なんてどういうことなんだろうって思ってしまった」と吐露し、「すごく複雑な思いで臨んだんです。でも時間が空いていたなか、沖田にスッと戻れた。自分のなかで、しっかりと沖田が住んでいたんだなと思いました」と嬉しそうに語っていた。
そんな真矢に柳葉は「本当に久しぶりだよね。室井と沖田が一緒のシーンはなかったのですが、今回、真矢さんに会えるのも楽しみだった」と顔をくしゃくしゃにして喜ぶと、真矢は「室井を見ていると柳葉さんそのもの。柳葉さんの温かいお人柄が出ている。本当に最後かと思うと残念でならない。(プロデューサーの)亀山さんに『どういうことなんですか!』と言ったんです」と裏話を披露。柳葉は「もう、君たちに託したから」と真矢に声をかけていた。(磯部正和)