あなたは大丈夫?姑息(こそく)、確信犯、潮時(しおどき)…みんなが意味や表記を「ずっと勘違いしていた熟語」
皆さんは、意味を勘違いしていた日本語、ありませんか? ふとしたきっかけで正しい意味を知り、恥ずかしい思いをした……という経験は、誰にでもあるのではないでしょうか。 今回は、613人の男女にアンケートを実施。「長年ずっと勘違いして使っていた言葉」について聞いてみました。
間違った意味が広く使われている「厄介な熟語」は?
まず、誤った意味で広く使われている熟語から。 皆さんは、以下の言葉の本来の意味をご存じですか? 【姑息(こそく)】 「“姑息”の意味“卑怯”は、実は間違い。本をよんで、本来の“姑息”の意味は“その場しのぎ“だと知った」(44歳・公務員/女性) 「“姑息な手段”というのは“卑怯な手段”という意味だと思って使用していた。正しくは“その場しのぎ”という意味であるということを自分よりも年下の人に指摘されショックを受けた」(55歳・その他/男性) “卑怯(ひきょう)”という意味で広く使われている“姑息”。本来の意味は、“一時しのぎ”“その場のがれ”“一時の間に合わせ”です。 【確信犯】 「確信犯。アナウンサーが使い方の間違いを指摘していて勉強になった」(24歳・主婦/女性) 「確信犯。“悪いことと分かっていながら、行動してしまう“という意味でずっと使ってました。本来は、“信念に基づき正しい行動を行うこと”と知りました」(63歳・公務員/男性) “確信犯”の本来の意味は「政治的・宗教的に正しいと信じて自覚的に悪い行為を行うこと」。ニュースでは本来の意味で使われるケースも一部あるものの、現在は多くの場合「それらが悪いことと知りつつあえて行う行為」という意味で使われています。 【潮時(しおどき)】 「潮時という言葉を“手を引くタイミング”というマイナスの意味だと思っていた」(54歳・その他/男性) 「“潮時”。“もう潮時か“と終わりのように言っていたが、母に“潮時とは、ちょうどよいタイミング”と言われ、意味が全く違うことにびっくりした」(29歳・主婦/女性) “潮時”(読み方:しおどき)は、物事をするためにちょうどよい時機のこと。潮が満ちたり引いたりするときのことを指す言葉。漁師が漁に出るのに最適な時間を判断していたことが語源だと言われています。しかし、近年は“引き際”や“やめどき”といったニュアンスに限定して使う場面が増えています。