石川短大生70人を受け入れ 4月に北陸能開大(富山県魚津市)
北陸職業能力開発大学校(富山県魚津市川縁)は4月から、能登半島地震で被災した付属校の石川職業能力開発短期大学校(穴水町)の学生約70人を受け入れる。復旧までの約1年間の予定で、両校の学生が魚津市のキャンパスで共に学ぶ。 石川短大の学生と教職員合わせて約90人にけがはなかったものの、教室や実習場の壁や天井が崩落したほか地面も陥没し、キャンパスが使えない状態となった。 1月は休校措置を取り、2月5日からオンラインによる授業を再開。新年度から新2年生と新入生が魚津市のキャンパスに移る。教職員の一部は現地に残り、復旧作業に当たる。 北陸能開大は1、2年次の専門課程と3、4年次の応用課程があり、計320人が在籍している。両校のカリキュラムが異なるため、現在は空き教室の調整や合同授業の実施を検討している。学生の住まいの手配などの準備も進めている。 北陸能開大の上出証也(まさや)総務担当調査役は「石川短大の学生の不安は大きいと思うが、魚津キャンパスの学生同様にしっかり学べる環境を整え、学生生活を支えたい」と話している。