合志市職員、カスハラが心配?【市政記者席】
全国で自治体職員の退職者が増加する中、6日の合志市議会一般質問で市は、直近5年の自己都合退職者は16人と報告。退職の主な理由は心身の不調や他業種への挑戦だが、議員からはクレームや過剰要求といったカスタマーハラスメント(カスハラ)を心配する声が上がった。 来海恵子氏(九思会)がカスハラの現状について質問。市は「(市民からの)長時間の電話が見受けられる。職員が心身ともに疲弊し、他の市民への対応ができずに苦慮している」と答弁した。ただ、カスハラを退職理由に挙げた人はいなかったという。 カスハラ対策について市は「組織的な対応を強化している。来年度から、職員の名札をフルネームから名字のみに変えることを検討している」と述べた。退職者のうち10人が入庁10年以内で「若手職員の退職は増えていると認識している。人口増加で業務負担が増えていることも課題」と話した。(豊田宏美)