「胃から寄生虫のアニサキス」しめ鯖食べた女性が食中毒「腹痛と吐き気の症状」海産物店に一部営業停止処分 徳島・小松島市
12月19日、徳島県小松島市内の海産物店が調理・販売した「しめ鯖」を食べた成人女性が、腹痛などを訴えて、胃からアニサキスが見つかったということです。県はアニサキスによる食中毒と断定し、店舗に対して生食用の魚介類の調理・提供などを1日間停止させる処分を出しました。 【画像を見る】アニサキスの幼虫はどんな様子? 営業の一部停止処分を受けたのは徳島県小松島市内にある海産物店です。 県によりますと、徳島保健所管内(徳島市・小松島市など)に住む成人女性が、12月17日に店で購入した「しめ鯖」を自宅で食べたところ、18日午前2時過ぎに、腹痛と吐き気の症状を訴えたということです。 女性はその後医療機関を受診したところ、胃から寄生虫のアニサキスが摘出されたということです。その後、医療機関から徳島保健所に「『しめ鯖』を食べたアニサキス症の患者を診察した」との連絡があったということです。 県は潜伏期間がアニサキスによる食中毒の症状と一致することなどから「しめ鯖」を原因とする食中毒と断定し、店舗に対して、県は生食用の鮮魚介類の調理や提供を1日間停止する処分を出しました。
県は注意を呼びかけ「塩漬け」「食酢」「醤油やわさび付けても死滅しない」
県はアニサキス食中毒について次の通り、注意を呼び掛けています。 ・アニサキス食中毒は。食べてから数時間~十数時間後に激しい腹痛や嘔吐等を生じます。 ・アニサキスの幼虫は長さ2~3センチの白色で、目視で確認することができます。 ・アニサキスの幼虫は、カツオ、サバ、イワシ、アジ、サンマなど多くの魚介類に寄生しています。 ・一般的な料理で使う食酢での処理、塩漬け、醬油やわさびを付けても、アニサキス幼虫は死滅しません ・アニサキス食中毒の予防方法は次の通りです。 「60℃で1分間以上加熱調理する」「マイナス20℃以下で24時間以上冷凍する」「新鮮なうちに内臓を取り除く。(時間が経つと筋肉部分に移動してしまいます)」