日本株の活気失われつつある、選好度1位は維持-BofAアジア調査
(ブルームバーグ): 日本株市場は引き続きアジア地域で最も選好されている市場だが、活気は失われつつあるとBofA証券の6月のアジアファンドマネジャー調査が指摘した。
18日公表の調査リポートによると、回答者の29%が日本株は既にピークに達したとの判断を示し、悲観的な見方は前回5月調査の10%から約3倍に増えた。一方、12カ月後の期待リターンは20%がマイナス予想で、5月の13%から先高観が薄れる結果となった。
4月以降の東証株価指数(TOPIX)のパフォーマンスはマイナス1.4%(19日時点)と、プラスとなっている米国のS&P500種株価指数や香港ハンセン指数と比べ低迷している。
一方、日本株をオーバーウエートとしている回答者比率は34%。5月の44%からは縮小したが、アジアにおける国別選好度ランキングでは首位を保った。注目テーマについては「企業改革」が最も多く、「為替動向」が続いた。「日本銀行の金融政策」も上位で、第3四半期に追加利上げを予想する回答者が一番多い。
調査は7-13日に計238人を対象に行われ、計128人が回答した。回答者の運用資産の合計は3060億ドル(約48兆3000億円)。
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Momoka Yokoyama