武装集団襲撃で50人超死亡 南北スーダン係争地
【ナイロビ共同】南スーダンとスーダンの国境にある係争地アビエイで27日、武装集団が複数の村を襲撃し、50人を超える住民らが死亡した。ロイター通信が29日伝えた。南スーダンの有力民族間の抗争が背景にあるとみられる。 死者の中には国連平和維持活動(PKO)要員のガーナ人も含まれる。28日にも戦闘があり、PKO要員のパキスタン人が死亡した。南スーダンでは2013~18年の内戦で数十万人が死亡。内戦終結後も武力衝突が散発している。 アビエイは油田を巡って南スーダンとスーダンが共に領有権を主張。抗争が拡大すればスーダンへの帰属を支持するアラブ系遊牧民を刺激、政情不安加速の恐れがある。