「史上最悪の上司」4タイプと、それぞれへの処世術
3. チームに関心がない「一匹狼」タイプ
管理職でありながら、管理職ではない人々のことです。 個人的には貢献度が高く、勤務時間報告や休暇申請の承認もする一方で、もっぱら、自分の仕事とその成果に注力します。チームの育成には興味も関心がないように見えます。 最大限の自由と自律性が得られるので、こういった上司の下で働くのが好きな人もいます。しかし、上司からの支援、あるいは戦略的な方向性によって導いてもらうといった経験を求める人は、このような監督者には不満を抱くことになります。 このような場合には、上司との関係で欠けているものは何かを明確にして、上司とは別のところからその欠けているものを得るようにしましょう。 自分の経験を惜しみなく共有し、あなたを導いてくれるような管理者が必要なのであれば、メンターを探すこと(そのためのヒントもあります)。 あるいは、スキルを教えてくれる上司が欲しいのであれば、専門家養成クラスを探したり、終身雇用されている同僚に相談したりしてみましょう。そういった方々にキャリアアップについてのアドバイスを求めるのです。 このタイプの上司は一緒に働く上で最悪の存在ではありません。与えられた裁量を享受することもできるでしょう。
4. とにかく気に入らない!「嫌な上司」
その人の下で働くにあたり、最悪なのは“嫌な上司”です。 このタイプの管理者は、自己認識が欠如しており、無礼で傷つく振る舞いをします。ありのままを受け止めることは難しく、こういった上司はただ単純に嫌いになってしまいがち。 このような場合には、その人物を上司ではない別の存在としてイメージしてみることからはじめましょう。息子や娘だったらと考えてみたり、パートナーや、地元の非営利団体のボランティアでもいいかもしれません。 つまり問題は、嫌な奴はなにか理由があって嫌な奴になっているのです。そういった人たちは、普段からひどい振る舞いをしています。 しかし、彼らも人間であることには変わりはありません。人間性を見出すことができれば、そのふざけた態度に耐えうる忍耐力が得られるかもしれません。 そして、その人たちの下、あるいは会社で働くことの利点や良い面をすべて列挙してみましょう。そのリストをどこかに貼っておいて、定期的に思い出すようにしてみるのです。 振る舞いが倫理に反している、あるいは違法である場合には、会社のポリシーに応じて報告することも考えましょう。そして、こうした戦略がどれも上手くいかないときには、ぜひとも別の仕事を探してください。 悪い上司は珍しい存在ではありませんが、そういった上司がどこにでもいるものでもないということは良いニュースです。 1/4が「今までで最悪の管理職」の下で働いていると回答したのと同じ調査で、64%が今までで最良の上司の下で働いていることも明らかになっています。優れた上司は、すぐそこにいるのです。 不満の残る上司のために働いているのなら、上司と上手くコミュニケーションするための戦略を練るか、新しい管理者を探す時期かもしれないと捉えてみてください。 Source: Perceptyx, Psychology Today
嶋谷和幸