【高校野球】八戸学院光星の岡本琉奨が5回10奪三振0封!圧巻の投球が実現した理由とは
◇春季高校野球青森県大会 ▽2回戦 八戸学院光星5―2東奥義塾 (12日・八戸長根) 青森2回戦で今春のセンバツに出場した八戸学院光星が、東奥義塾に5―2で勝利した。今大会で背番号「1」をつける岡本琉奨(るい)投手(3年)が先発して5回を投げ、3安打10奪三振無失点。センバツから好調を維持する左腕が、エースらしい力投をみせた。 背中につけた番号に恥じない、堂々とした投球をみせた。今大会エースナンバーを背負う八戸学院光星・岡本琉が、5回を3安打無失点の好投。1回1死からの6連続を含む毎回の10奪三振に「(攻撃からの)流れが悪いときも粘れたし、三振も予想以上に多かった」と振り返った。 今春のセンバツは背番号10をつけ、関東第一との開幕戦はタイブレーク方式となった延長10回から登板。1点も許されない状況で無失点に抑えるなど勝利に貢献した。仲井宗基監督(53)も「修羅場をくぐり抜けてたくましくなった。(背番号1は)実力通りです」と全幅の信頼を寄せる結果を残してきた。 センバツではチームは星稜(石川)との2回戦で2―3。大会終了後は「これまで決め球はストレートとチェンジアップだけだったから増やしたかった」(岡本琉)と、カーブに磨きをかけた。これまでも緩急をつけるため使っていたが、指をボールの縫い目にかけて球速を上げることで決め球へと進化させ、この日の奪三振劇につなげた。 打線は初回に4安打を集めて4得点も、2回以降は走者を出しながら1点のみ。指揮官は「過大評価されてきたチーム。本物の力はない」と奮起をうながした。打撃の調子が上がるまでは、投手陣が踏ん張っていくつもりだ。「チームを勝たせるのがエース。チームのために腕を振るだけ」と話した岡本琉は、「(1番の着け心地は)最高です!」とにっこり。春の頂点を目指し、全力投球を続けていく。(有吉 広紀)
報知新聞社