女子フィギュア浅田真央選手が引退会見(全文1)感謝の気持ちを伝えたい
引退は具体的にいつ決めたのか?
フジテレビ:全日本選手権がきっかけになったということですけれども、具体的には、時期的にはいつごろ決心したんでしょうか。 浅田:本当に全日本終わって全て結果が出たときに、ああ、もう終わったんだなっていうふうには思いました。でも日がたつにつれて、やっぱり自分が言ってしまったことっていうのは、やっぱり今まで最後までやり通してきたので、やらなきゃいけないんじゃないかなっていう思いのほうが強くて、やはりここまで延びてしまいました。 フジテレビ:平昌オリンピックへの思いもあったと思いますが、それを上回るぐらいの達成感があったということでしょうか。 浅田:そうですね。私はソチオリンピックが終わってから、最高の形で終えることができたんですけど、やはり自分の体もまだまだできますし、自分の気持ちとしてもまだまだやれるという思いがあったので復帰しました。でも、自分が実際挑戦してみて、もう気持ちも体も、自分の気力ももう全部出し切ったので、今は挑戦して何も悔いはないです。 フジテレビ:最後の大会になった全日本選手権でトリプルアクセルに挑みましたよね。その全日本選手権の最後、挑んだ気持ちも含めて振り返っていかがですか。 浅田:そうですね。最後になるのかなという気持ちは、ソチオリンピックの世界選手権ほどではなかったですけど、でも、最後トリプルアクセルを挑戦して終えれたことは、自分らしかったかなというふうには思います。 フジテレビ:それでは現役生活を振り返っていただきます。初めてスケート靴を履いた日のことって覚えてらっしゃいますか。 浅田:私は覚えてないんですけど、5歳だったので。でも、ヘルメットをかぶってスキーウエアを着て、肘当て膝当てをしてたのは写真に残っているので、覚えています。 フジテレビ:どうですか、それから二十数年間、スケートやってきて一番楽しかったことってどういうことでしたか。 浅田:やっぱり小さいころにフィギュアスケートっていくつも技があると思うんですけど、その技ができるようになったときっていうのは本当に楽しい気持ちで、じゃあ次、2回転飛びたい、次、3回転飛びたいっていう、そういう思いがすごく楽しかったですね。 フジテレビ:逆にプレッシャーも背負って、つらかったこともあると思いますけれども、つらかった部分っていうのは今、どう受け止めていますか。 浅田:いや、つらかったことはそんなになくて、やっぱりこの道を選んできたのも自分ですし、自分がやりたいって思って望んでやってきた道なので、つらいと思ったことはありません。