【イベントレポート】「きみの色」上海国際映画祭でアニメーション最優秀作品賞を獲得、山田尚子が喜び語る
アニメーション映画「きみの色」が、第26回上海国際映画祭で金爵賞アニメーション最優秀作品賞を獲得した。 【画像】壇上でピースサインを作る山田尚子 「きみの色」は、人の感情が色として見える少女・日暮トツ子が、美しい色を放つ少女・作永きみ、音楽好きの少年・影平ルイとバンドを組み、離島の古教会で心を通わせていく物語。「たまこラブストーリー」「リズと青い鳥」などでタッグを組んだ山田尚子と吉田玲子が、監督、脚本をそれぞれ担当した。 日本作品が金爵賞アニメーション最優秀作品賞を受賞したのは、湯浅政明の「きみと、波にのれたら」以来5年ぶり。「きみの色」は6月19日にプレミア上映が実施され、チケットは即日完売だった。上映後の舞台挨拶には山田とプロデューサー・川村元気が登壇。本作での挑戦について尋ねられた川村は「繊細な音をどのように映画で表現するのか。映画館で観てほしい映画を作りたいと一緒に取り組んできました」と回答する。さらに劇中歌にちなんで「『水金地火木土天アーメン』って、皆さん言えますか?」と語りかけると、会場から日本語で「水金地火木土天アーメン」とレスポンスが返ってくる場面もあった。そして山田は「かっこいいことを言うと、音楽は心臓の鼓動だと思っているので、作品を通して鼓動を表現していきたい」と言葉を紡ぐ。 6月22日に行われた授賞式で「きみの色」の受賞が発表されると、最初は何が起こったのかわからないといった様子だった山田。スタッフから受賞を説明されると、驚きと歓喜の表情を浮かべる。山田はトロフィーを受け取って「ありがとうございます。まさか賞をいただけると考えてなかったので、何も考えていませんでした。アニメーションは素晴らしい力を持っていると思います」とスピーチし、「これからも世界中に向けて、たくさんのアニメーションを作っていけたらと思っています」と意気込んだ。 「きみの色」は8月30日より全国ロードショー。トツ子に鈴川紗由、きみに高石あかり、ルイに木戸大聖、3人を導くシスター・日吉子に新垣結衣が声を当てたほか、やす子、悠木碧、寿美菜子、戸田恵子もキャストに名を連ねた。 ※高石あかりの高は、はしごだかが正式表記 ■ 山田尚子 コメント □ 登壇コメント ありがとうございます。まさか賞をいただけると考えてなかったので、何も考えていませんでした。 アニメーションは素晴らしい力を持っていると思います。 これからも世界中に向けて、たくさんのアニメーションを作っていけたらと思っています。 素晴らしいお仕事を一緒にできたスタッフの皆さんに感謝しています。これからもよろしくお願いします。 □ 個別コメント とにかくスタッフの皆さんと早く分かち合いたい。本当におめでとうございます。 何を言われているかわからなかったので、少し唖然としてしまいました。 (レッドカーペットについて)よくテレビで観るやつだなって思いました。これもまた、頭が真っ白で、変な感じです。 早く日本の皆さんに観ていただきたいです。そして、一緒に歌ったり、踊ったり、笑ったりしたいです。よろしくお願いします。 (c)2024「きみの色」製作委員会