留学生山形村の魅力体感 信大生がインバウンド向け周遊コースづくりへ調査
信州大学グローバル化推進センターの永田浩一准教授のゼミで学ぶ留学生や日本人学生ら約30人が30日、長野県の山形村で長芋掘りなどを体験した。松本広域連合のインバウンド向け周遊モデルコースづくりのための現地調査で、普段は出かけることのない松本市周辺の村の魅力を体感した。 学生たちは農業生産法人・竹田の里の畑で機械を使った長芋の収穫方法を教わり、棒を使って地中から掘り出した。太くて長い芋が出ると感嘆の声が上がった。神通川賢一社長は「いい周遊コースができることを期待したい。学生や留学生の見方を教わりたい」と話していた。 大池ワイナリーでは小林和俊社長が、気候変動がブドウ作りに影響していることなどを説明し、留学生は盛んに質問していた。ドイツ人女子留学生のアダ・ハンチャさん(22)は「ワイン文化に興味があり、とても面白かった」と感動していた。清水寺や唐沢そば集落も訪れた。 ゼミでは松本広域連合の外国語版ガイドマップの修正も行い、学生たちが考えた周遊プランは今後ウェブサイトで発信していく。永田准教授は「これを機に留学生にはぜひ県に残って働いてほしい」と願っていた。 7日は麻績村と生坂村も訪れる。
市民タイムス