米子の「産廃最終処分場」設置許可申請へ 30年越しの計画に大きな節目 地元では根強い反対も(鳥取)
山陰中央テレビ
30年越しの計画が大きな節目を迎えました。鳥取県米子市淀江町に計画されている産業廃棄物の最終処分場について、事業主体の第3セクターが29日に理事会を開き、県知事に対して施設の設置許可を申請する事を決めました。 産業廃棄物の最終処分場建設計画を進めている鳥取県などでつくる第3セクターの県環境管理事業センターは、29日に倉吉市で理事会を開き、建設工事の前提となる施設設置の許可を県知事に申請する議案を採決しました。 鳥取県環境管理事業センター・岡本康宏理事長: 第一号議案を承認される方は挙手をお願いします。 挙手全員ということで、第一号議案は議案通り承認されました。 採決の結果、許可申請を行うことを決めました。この最終処分場建設計画は、鳥取県が47都道府県で最終処分場を持たない3つの県のうちの1つであり、現在は県外への搬出で処理しているものの、将来的には県外から受け入れを拒否される恐れがあることから、県内での建設を目指し1994年に事業主体として県が中心となって第3セクターの県環境管理事業センターを立ち上げ、候補地を探していました。 そして2008年に米子市淀江町を適地に選びましたが、地下水への悪影響の懸念など地元住民から根強い反対が続き、計画は遅々として進みませんでした。その間、県が調査会を立ち上げて周辺の水資源などを調査し、安全性の確認や対策を検討するとともに、地元への説明会も重ねて実施しました。 事業センターでは、環境への影響がほとんどないとする県の調査結果を始め、説明会などを通した地元住民との合意形成に道筋がついたとする判断のもとで、今回の設置許可申請を決めたとしています。 鳥取県環境管理事業センター・岡本康宏理事長: 30年の節目を迎えた。本日議決を得たので新たなステージに向かう。引き続き我々も皆さんからの今後の問い合わせ、ご意見については真摯に丁寧に対応したい。 事業センターは、31日に県知事あての申請書を提出する予定で、県による審査を経て設置許可へと進む事になります。
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