西武からの就任要請に「最初はびっくり」も 仁志敏久野手チーフ兼打撃コーチ「自分の力を使えることが魅力に感じた」
西武・西口監督の新体制に加わった仁志敏久野手チーフ兼打撃コーチ(53)が宮崎・南郷で行われている秋季キャンプで初日から精力的に選手とのコミュニケーションを図っている。 ■戦力外通告を受けた選手はこちら【一覧】 「選手が自身の現状をどう感じているのかを聞き出し、その上で自分が見て感じたことを伝えている。技術的な面ではなく、考え(取り組み)方がプラスアルファになるような提案をしている」。そう語る仁志コーチは、初めて身近で接する選手の特長や性格を把握しようと会話に重点を置いている。 キャンプ初日の10月30日に続いて3日目の11月1日もベテラン外崎修汰のティー打撃で身ぶりを交えた指導を行い「ちょっと下半身の動きで気になるところがあったので」と説明。熱心に耳を傾けていた外崎も「いろいろなことを積極的に話しかけてくれるのでプラスになる」と早くも信頼関係が構築し始めている。 仁志コーチは2023年までDeNAの2軍監督を務め、同じイースタンリーグで対戦した西武の若手選手について「敵側から見ても良い素材の選手が多い」と感じていたという。 縁のない西武からコーチの就任要請を受け「最初はびっくりしたが、いろいろ精査しながら考え『よしやろう』というものがはっきりと決まった」と打ち明ける。今季の成績は49勝91敗3分け。最下位の主原因となった打撃陣の底上げがコーチ就任のモチベーションとなった。 「(チーム再建に)自分の力を使えることが魅力に感じた。若い選手にはベテランの良いところを盗みながら自分の色を作ってほしい。チームがどう変わっていくか、分からない楽しみを持って応援してほしい」 身長171センチと小柄ながら巨人―横浜(現DeNA)の現役14年間で1591安打を放った実績と経験を糧に、チームを立て直す手助けをしていく。