「本、ベットベトにならない?」 ぎょっとする〝チャーシュー〟のしおり 作った会社に狙いを聞いた
とろけそうなチャーシューを、そっと本に挟む。食品サンプルで作った異色の「しおり」がSNSで話題になりました。作った会社に狙いを聞きました。 【画像】〝チャーシュー〟のしおりはこちら。本がベットベトになりそうなシズル感
「発想が、もう秀逸すぎる」
話題になったのは、食品サンプルを手がける「いわさき」のXアカウントが投稿した動画です。 手で曲げると、とろけそうな〝チャーシュー〟。動かすと表面にはつやつやと光る脂。そのチャーシューを、開いた本の上に乗せ、「このシリーズは薄くてしなやかなので、栞(しおり)としても優秀です」。 それは見た目がチャーシューそっくりな食品サンプルを使った、本の〝しおり〟でした。 この投稿には「チャーシューをしおりにって発想が、もう秀逸すぎる」「脂で指先と本がベットベトになりそうなくらいリアルですね」「電車の中で本からコレ出てきたら、向かい側にいる人がめちゃ驚きそう」とコメントがつき、1万超のいいねがつきました。
鮭切り身、特上肉、ベーコンのしおりを先行発売
チャーシューのしおりは、「超リアル!おもしろしおり」シリーズの一つで、ほかにも薄切りのスイカ、鮭の切り身、特上肉、ベーコン、そして新作のキュウリ、キウイが展開されています。 開発のきっかけは、2013年に大阪で開催された食博覧会でした。 〝本業〟は、飲食店や食品メーカーへの販売促進を目的とした食品サンプルをメインに扱う会社ですが、食博覧会では「一般消費者にも食品サンプルに親しんでもらおう」と、食品サンプルグッズを企画しました。 当時の特殊印刷製作担当者から「こんな商品を作ってみたが、どうだろうか」と提案があったのが、食品サンプルの「しおり」。イベントでは大好評で完売になったそうです。 その後、「クオリティの高い食品サンプルを身近に使ってもらえるアイテムに」というコンセプトで、オンラインショップをリニューアルするとき、再び日の目を浴びました。 特殊印刷技術は当初よりも耐久性が上がり、片面印刷だったものが両面になるなど、クオリティーがアップ。 昨年3月に鮭切り身、特上肉、ベーコンのしおりを売り出しました。