戦禍から避難…ウクライナ出身新十両力士の化粧まわしに「泣ける」の声
<大相撲十一月場所>◇四日目◇13日◇福岡・福岡国際センター ウクライナ出身の新十両力士が、国花ひまわりをモチーフにした化粧まわしで土俵入りに臨んだ。その姿に感情を揺さぶられたファンも多かったようで、「泣ける」と反響が相次いだ。 【映像】「泣ける」と反響…ウクライナ出身力士の化粧まわし 注目を集めたのは、今場所から関取に昇進した十両十一枚目・安青錦(安治川)。現在20歳の安青錦は、ロシア軍によるウクライナ侵攻のため母国を離れ、2022年4月に来日。翌年九月場所の前相撲で初土俵を踏み、所要7場所のスピードで十両昇進を果たした期待の新人力士だ。 ウクライナ出身力士としては、前頭十六枚目・獅司(雷)に次いで史上2人目の関取でもある安青錦。2019年の世界ジュニア選手権中量級で3位になるなど実力は折り紙つきで、序ノ口デビューから2場所連続で全勝優勝を遂げ、その後も6勝1敗の好成績で番付を駆け上がってきた。新十両で臨む今場所では三日目までを終えて無傷の3連勝と早くも強さを発揮している。 そんな安青錦は四日目、十両土俵入りで青空の下に咲くひまわりをデザインした化粧まわしで登場。ひまわりといえば母国ウクライナの国花だ。水色と黄色の二色の化粧まわしはウクライナ国旗も彷彿させる。安青錦の姿が見えると、視聴者からは「安青錦の国思い好きやわ…」「安青錦、母国の国花がひまわりだもんな」「ダーニャのひまわり泣ける」と感動の声が相次いだ。 その後の取組では、十両九枚目・大翔鵬(追手風)と対戦した安青錦。身長180センチ・体重125キロと、関取のなかではやや小柄な安青錦に対し、大翔鵬は身長185センチ・体重196キロの角界屈指の重量級。だが立ち合い低い姿勢で当たった安青錦は、素早く右を差してまわしに手をかけると、そのまま強烈な下手投げで勝利した。安青錦はこれで初日から4連勝となる白星。敗れた大翔鵬は3敗目を喫した。 (ABEMA/大相撲チャンネル)
ABEMA TIMES編集部