サバ缶のたいやき味わって 八戸水産高生考案 みそ、カレー味の2種
青森県立八戸水産高の生徒が、サバ缶を使った変わり種のたい焼き作りに挑戦した。1日、地元店の協力を得てみそ味とカレー味の2種類を試作。“合格点”をもらい、10日にJR鮫駅前で開かれるイベントで販売されることとなった。生徒たちは「子どもが魚をおいしく食べられるように工夫した。ぜひ味わってほしい」と期待している。 具材を考案したのは水産食品科3年の5人。課題研究の授業で「八戸の新たな手土産づくり」に取り組み、子どもの魚食離れ解消にもつなげようと、たい焼きを思いついた。 同校名物のサバ水煮缶を活用し、試行錯誤しながら2種類の具材を完成させた。澤尻るなさん(17)は「たい焼きに合うよう味を調整するのに苦労した。サバの風味を味わえるよう、食感を残した部分がポイント」と自信を見せる。 試作には、八戸市鮫町の「一休」店主・中村忠次郎さん(76)が協力し、生徒が作った具材を入れてたい焼きを焼き上げた。焼きたてをほおばった生徒は「甘い皮と具材の味が合う」「サバの食感がいいね」などと手応えを感じた様子。中村さんも「おいしい。これなら商品化できる」と、ゴーサインを出した。 生徒考案のレシピを使ったたい焼きは、10日午後6時に鮫駅前で行われるイルミネーション点灯式の会場で販売する予定。問い合わせは、中村さん=電話080(3197)8413=へ。
デーリー東北新聞社