英国の下院総選挙が４日に迫る中、ジョンソン元首相がロンドンで２日開かれた選挙集会で演説し、土壇場で与党保守党とスナク首相への支持を訴えた。写真は７月２日、ロンドンで撮影（２０２４年　ロイター/Hollie Adams）

William James [ロンドン ２日 ロイター] - 英国の下院総選挙が４日に迫る中、ジョンソン元首相がロンドンで２日開かれた選挙集会で演説し、土壇場で与党保守党とスナク首相への支持を訴えた。 ジョンソン氏が率いた保守党は前回２０１９年の総選挙で大勝したが、同氏は２２年に辞任に追い込まれた。スナク氏は当時、保守党内部でジョンソン氏に辞任を迫った勢力の１人だった。この政局により、スナク氏とジョンソン氏の間だけでなく、保守党内部の亀裂が浮き彫りになった。 ジョンソン氏は２３年に政治の一線から退いていただけに、同氏の登壇は意外だと受け止められた。今回の選挙戦では動画で候補者への支持を表明してきたが、これまでは大規模な選挙イベントには登場していなかった。 ジョンソン氏は演説で、自身が成し遂げた多くの実績を列挙。スナク氏への個人的な支持にはほとんど言及せず、野党労働党が総選挙で勝利した場合の危険性を中心に話した。 同氏は「労働党が、われわれが成し遂げたことの多くを破壊するために（下院での）絶対的多数勢力を利用する準備を整える中、われわれは誰一人として傍観することはできない」と述べた。 その上で同氏は、スナク氏から支援を要請されれば、喜んで応じると表明した。