ラグビー【関東大学リーグ戦】立正大が好調・東洋大破る。関東学院大はサヨナラ逆転ゴールならず。日大は2勝目。
■関東大学リーグ戦1部・11月10日@足利ガスグラウンド 【立正大 29-19 東洋大】 試合前時点では、1敗を守っていた東洋大と1勝しかできていなかった立正大。 ここまでの成績は対照的だったが、この日は戦前の予想をひっくり返し、立正大が東洋大を破った。 セットプレーと粘り強いディフェンスで優位に立ち、勝利を引き寄せた。 両チームともモールに高い決定力を誇ったが、この日は立正大にわずかに分があった。 立正大は前半10分にこそ先制トライを許すが、相手のキックミスを見逃す、スクラムでペナルティを誘って敵陣深くに入れば、すぐさまモールを押し込んだ。 以降はPG攻勢。再びスクラムで反則を奪って15分に追加点。相手のモールを防ぐ間に、SO武田凱がもう1本PGを沈めた(22分)。 しかし、前半終了間際にNO8ステファン・ヴァハフォラウが左サイドをランとオフロードで攻略される。ラストパスを受けたWTBボンド洋平にインゴールに入られ、13-14と逆転されて前半を折り返した。 後半の序盤は一転してスコアボードの動かない時間帯が続く。 均衡が破れたのは21分だ。 粘り強く守っていた立正大がようやく攻撃権を手にして敵陣へ。決定力には欠けたが、ここでも相手ボールのスクラムで反則を誘い、ミスを帳消しにした。ドライビングモールで再びリードを奪った。 しかし、FB坂本琥珀を中心とした東洋大のダイナミックなアタックに苦しむ。たまらずペナルティを犯した30分には、モールで点差を縮められた。 20-19とわずか1点のリードだったが、立正大はその5分後に、相手のペナルティを起点にモールをお返しする。 東洋大は相手の倍である8度の反則を重ねていた。 試合終了間際には途中出場のCTB佐藤航大が突破を許すも、グラウンディング直前にCTBシミオネ・カカウにキオが後ろからの懸命なタックルで落球を誘う。 ひたむきなディフェンスを最後まで見せた立正大が今季2勝目を挙げた。 痛恨の2敗目を喫した東洋大は、勝ち点24で東海大と同率の3位となった。 最終節では2勝4敗で6位の日大と対戦する。昨季はその日大に最終節で敗れ、選手権出場を逃した。”鬼門”を突破できるか。