駆除した動物の肉をペット用ジャーキーに
愛知県東栄町「野生動物命のリレープロジェクト」
有害鳥獣として駆除したシカを処理し、動物園へ餌として提供している愛知県東栄町の会社「野生動物命のリレープロジェクト(PJ)」は、犬猫などのペット用鹿肉ジャーキー「奥三河鹿美人」を開発した。奥三河地区の道の駅などで販売する。 PJは設立4年目。豊橋総合動植物公園をはじめ浜松市動物園、日本平動物園など国内6園に食肉を提供している。ジャーキー用には2022年から新城市の業者用に卸していたが、自社で販路を確保しようと今年から加工を本格化させた。東栄町御園の加工場に乾燥機を導入した。 代表の尾林克時さんによると、北設楽郡ではニホンジカが年間約2000頭の「くくりわな」で捕獲され、うち15%がジビエ料理になる。残りの85%は廃棄処分されていた。その肉を有効活用しようと、ジャーキーの販売を決めた。 35㌘入りで背中部分のロースが1000円、モモが800円、ミックスが600円。「シカは奥三河の山中を駆け巡って木の芽を食べて育った。ペットにも格別な味を楽しませてほしい」と尾林さん。 道の駅のほか、豊橋市内のペットショップで販売を目指す。問い合わせは野生動物命のリレープロジェクト(070・8466・1116)へ。 【安藤聡】
東愛知新聞社