好きな人の家で恐ろしい目に遭う青年の姿が「怖おもしろい」と話題

コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、恐ろしい目に遭う青年の姿が「怖おもしろい」と話題の人気作品「向かいの家の住人がなんかおかしい話」をピックアップ。 【ホラー漫画】本当に恐ろしいのは誰なのか…ラストで明らかとなる“向かいの家の住人”の正体に「まさかのサイコホラー」「ゾワゾワした」の声 作者のさとうけんいちさんが12月1日にX(旧Twitter)で同作を投稿。そのツイートには合わせて1500以上のいいねと共に、多くの反響コメントが寄せられた。この記事では、さとうけんいちさんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについてを語ってもらった。 ■向かいの家の住人がなんかおかしい… 主人公・山本は、埼玉の田舎に引っ越してきた。向かいの家はいつも暗く生活感がない。どんな人が住んでいるのか全く想像もしなかった…。 山本はコンビニでバイトをしており、毎日肉まんを買いに来る女性に恋心を抱いていた。ある日バイトが終わり家に帰ると、ドアの前に「出ていけ」と書かれた紙飛行機が置かれていた。山本は「イタズラか」と思い、そのまま部屋に入ったのだが、実はその様子を“向かいの家の住人”がカーテンの隙間から覗いていた…。 後日、ドアの前にまたもや大量の紙飛行機が置かれていた。山本は向かいの住人を疑い、警察に相談をしに行ったが、動いてもらえなかった。 帰り道、山本は毎日肉まんを買いに来る女性と偶然遭遇した。勇気を振り絞り食事に誘うと、「病院について来てほしい」と言われ、彼女の車で病院に向かうことに。助手席に座ると、後ろの席には髪の長い不気味な女性が座っていた。誰なのか尋ねてみると、まさかの“お姉さん”だった。精神が病んでしまったお姉さんを、病院に送り届けるらしい。 病院に到着し、お姉さんを病院の玄関まで送ると「一緒にごはんに行こう」と誘われた。先に彼女が車に乗り込むと、ずっと黙っていたお姉さんがいきなり「ニゲロ」と言ってきた。 その後、彼女と食事をして店を出ると「私の家来る？」と誘われた。喜んで彼女の家に行くと、彼女の家は山本の“向かいの家”だった。イタズラはお姉さんの仕業だったのだと山本は確信する。 彼女の部屋に入ると、山本はソファーに座りながら幸せをかみしめていた。「お待たせ」と聞こえたので振り返ると、彼女は山本の頭をめがけてバットをフルスイング…。 最後、まさかの展開に読者からは「ヒィってなりました」「怖おもしろい」「まさかのサイコホラー」など多くのコメントが寄せられている。 ■「可愛い女の子のギャップ」にご注目 ――「向かいの住人がなんかおかしい話」を創作したきっかけや理由があればお教えください。 実はこの話を描いたのが2年ほど前で一度ボツになったネームだったんです(笑)でもせっかく話描いたし勿体ないなと思っていた所、Kindleで簡単に個人出版が出来る事を知り、気軽に描いてみようと思い創作に至りました。内容に関してはたまたま読んだホラー漫画に影響を受けてその勢いで話を考えた気がします。 ――「女の子がかわいい」というコメントが多数寄せられていますが、本作を描くうえでこだわった点があればお教えください。 女の子は可愛ければ可愛いほど後半のギャップが際立って面白いと思ったのでそこはこだわりました！あと普段はPCで作画しているのですが今作はiPadのみで完成させようと思い、外出の際もiPadを持って行って出先や電車などでコソコソ描いていました(笑) ――本作の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。 免許を持ってない主人公に対してヒロインが「運転させてあげようか」っていうセリフが好きですね。ヒロインの性格上、捕まらなければ何をしてもいいという考えなので、このシーンから少しずつヒロインの倫理観のズレが見えてきて気に入っています。それと前半の「はよしね」って手紙が実は岡山弁って所ですかね。これはミスリードとして伝わる人に伝わればいいなって思ってやりました(笑) ――「笑ってしまった」「世界観に引き込まれた」など大きな反響がありましたが、コメントを読んだ時のお気持ちをお教え下さい。 一度はボツ(お蔵入り)になった話を読んで貰えて更にたくさんのコメントも頂きほんとうに嬉しく思いました！描いてよかったです。 ――今後の展望や目標をお教えください。 漫画家としてどこかで連載を持ちたいなという目標を持ちつつ、個人出版でより多くの作品を世に出せたらなと思います！ ――作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いします。 僕の漫画は皆さんに読んで貰ってはじめて完成します。まだまだ未熟ですが、皆さんの感想を吸収して成長していくのでこれからもよろしくお願いします！