アーセナルで“NEXTヴィエラ”になれたかもしれない 怪我に泣いた逸材「同じレベルのトッププレイヤーに」
ポテンシャルは特別だった
アーセナルの中でも歴代最高クラスのセントラルMFの1人に挙げられるのがMFパトリック・ヴィエラだ。 2003-04シーズンの無敗優勝に貢献するなど、当時のヴィエラはアーセナルの大黒柱だった。攻守両面で高い能力を誇り、フィジカルも抜群に強い。 以降のアーセナルはNEXTヴィエラを探し続けてきたわけだが、かつてアーセナルでスカウトを務めていたジル・グリマンディ氏がヴィエラ級のMFになれたかもと振り返るMFがいる。 2006年にオセールから獲得したアブー・ディアビだ。 ヴィエラと同じフランスの大型MFだったディアビもポテンシャルが高く評価されていたのだが、ディアビは怪我に苦しんだ。グリマンディ氏もコンディションが整わなかったことを悔いており、今でもトップレベルのMFになれたと信じているようだ。 「ディアビは特別な才能に恵まれていて、アーセナルでも180試合をこなしたが、彼の体はイングランドのハイレベルな試合に耐えられる状態ではなかった。彼はパトリック・ヴィエラと同じレベルのトッププレイヤーになれていたかもしれないと本当に思う。ただ残念だ。もし彼がコンディションを維持できていれば、クラブでも重要な選手になれていたかもしれないと私は感じていたからね」(英『The Sun』より)。 ディアビは2019年に現役を退いているが、怪我の問題は長くディアビを苦しめることになった。191cmとサイズにも恵まれていたMFだっただけに、グリマンディ氏が嘆くのも頷けるか。
構成/ザ・ワールド編集部