センバツ広陵・呉 選手紹介/6 広陵・中冨宏紀内野手/呉・上垣内俊早遊撃手 /広島
<第91回選抜高校野球> ◇四球での出塁意識 広陵・中冨宏紀(なかとみ・ひろき)内野手(2年) 笑顔が絶えないが、バットを握ると表情が変わる。安打にこだわらず、四球での出塁を意識する。昨秋の中国大会準決勝で、創志学園の剛腕・西純矢投手を4打数2安打と攻略。八回にはファウルで粘った末に四球を選び、コールド勝ちにつなげた。 5歳上の兄に影響を受け野球を始めた。「おもちゃを触る前にボールを触っていた」。日課は寮の窓から夜空の星を見上げ、「頑張るぞ」と自らを鼓舞すること。 「将来はスポーツトレーナーになって、子供たちが楽しく安全にスポーツに打ち込める環境を作りたい」と夢を描く。広島市立矢野中学出身。 ◇常に走者を次の塁へ 呉・上垣内俊早(かみがきうち・はやて)遊撃手(2年) 主将として、練習でも試合でも、率先して声を出す。公式戦の打率は4割3分6厘と高いが、犠打飛はチームトップの7。「2番打者なので、常に走者を次の塁に送ることを考えている」と話す。 昨秋の中国大会準決勝の米子東戦は、十三回タイブレークの末敗れた。悔しい思いが募ったが、自身は無死一、二塁から二塁打を放ち1点をもぎ取った。 プロ野球・西武の源田壮亮(そうすけ)内野手が目標だ。「同じショートで、スローイングに魅せられる。もっとうまくなって甲子園では守備でアピールする」と決意を語る。東広島市立黒瀬中学出身。