<春に駆ける’22センバツ>選手紹介/2 聖光学院・佐山未来投手/只見・酒井悠来投手 /福島
◇夢は「戦友」との対戦 聖光学院・佐山未来(さやま・みらい)投手(2年) 好きな科目は数学。中でも「証明」が得意だという。「仮定から結論へ、だんだんとゴールに近づくあの感じが気持ちいいんです」と笑顔を見せる。 甲子園で対戦したい打者は、星稜高校の若狭遼之助(2年)だ。中学時代を東京神宮リトルシニアでともに過ごした一番の「戦友」。甲子園でまた会おうと約束した。 プロ野球選手、石川雅規(ヤクルト)の大ファンで、「石川雅規のピッチングバイブル」を愛読する。小さい体でも自分を生かすためにはどうすべきかというしっかりした考えを持っているところにひかれる。 中学3年の時、憧れの石川からサインをもらった。色紙には「初志貫徹」の四文字が添えられていた。贈られた言葉を今でも大切にしている。 174センチ、73キロ。投手。右投げ右打ち。 ◇「町に恩返ししたい」 只見・酒井悠来(さかい・はるく)投手(2年) 昨秋の県大会では背番号11ながら、全4試合に先発した。弟の怜斗(1年)と兄弟そろって甲子園出場の夢をかなえた。 野球好きの祖父・雅好さん(71)の影響で小学2年でソフトボールを始めた。町内で食堂を営む雅好さんの影響は大きく、将来の夢は「食堂を継ぐこと」。祖父のチャーシュー麺が大好物だ。趣味で楽器も演奏し、「ギター、ベース、キーボード、ドラムもできる」と器用な一面もある。 投手として大谷翔平(米エンゼルス)に憧れている。華々しい活躍より「ケガのリハビリで弱い部分を克服し、結果を出していることを尊敬する」。 センバツでは大谷の母校・花巻東との対戦を希望し、「只見町の人に恩返しができるようなプレーをする」と意気込む。=つづく 167センチ、75キロ。投手。右投げ右打ち。