【逮捕者6人に】「彼女できたと喜んでいたのに」恋人や友人に暴行受け死亡した大学生―深夜の公園で起きたこと…集団心理の闇? 北海道江別市
北海道・江別市の公園で男子大学生が集団で暴行を受け死亡した事件で、警察は10月30日新たに少年ら2人を逮捕した。 【画像】恋人や友人に暴行受け死亡した大学生―深夜の公園で起きたこと…
男子大学生 集団暴行を受け死亡
10月26日、江別市の公園で千歳市の大学生・長谷知哉さん(20)が集団で暴行を受け、服を着ていない状態で発見された事件。長谷さんは搬送先の病院で死亡した。 「びっくりしてます、明日、ちょっと旅行に行ったのでお土産を渡そうと思っていたので」(長谷さんの友人) 10月30日朝、新たに傷害致死の疑いで、いずれも札幌市白石区のアルバイト従業員の18歳の男と16歳の少年が逮捕された。 2人は29日深夜、親族らに付き添われ、警察署に出頭した。 この事件では江別市の大学生・八木原亜麻容疑者(20)と、同じく江別市の大学生・川村葉音容疑者(20)ら男女4人が逮捕されている。 八木原容疑者は長谷さんと交際していたとみられる。川村容疑者とは友人でバイト先も一緒だった。3人とも釧路出身だ。 逮捕者はこれで若者6人。全員、友人の関係だった。 6人は10月25日深夜から26日早朝にかけて、江別市の公園で長谷さんに繰り返し集団で暴行を加え死亡させた疑いなどがもたれている。 「(長谷さんは)『新しく彼女ができた』とうれしそうに話していた」(長谷さんの友人)
八木原容疑者・川村容疑者の人物像は…?
長谷さんと交際していたとされる八木原容疑者とはどのような人物だったのだろうか。 「(八木原容疑者は)基本的に1人でいて、ちょっと変わった雰囲気があるなと思っていた。授業中やそれ以外の時間も見たことがない、人といるのを」(八木原容疑者を知る大学生) ボウリングではしゃぐ姿を見せる川村容疑者。 長谷さんとも以前から交流があることが分かった。 「けっこう嘘ついたりとか、物に当たっちゃったりとか、けっこう暴力的な発言をちょっとしちゃったり。嫌われるタイプではありました」(川村容疑者の知人)
交際めぐるトラブルが事件に発展か
30日午後、川村容疑者ら3人の身柄は検察庁へ送られた。 「長谷さんと会う約束をしていて、事件前、家に2人でいた」(八木原容疑者の供述より) 10月25日夜、長谷さんは八木原容疑者の自宅を訪れた。2人は午後11時ごろまでに公園へ向かい、その後、川村容疑者らが合流したとみられている。 警察の調べに対し八木原容疑者は「長谷さんとの交際関係をめぐってトラブルがあった」という趣旨の話をしている。 「1対1の関係性が1対複数になったとき、加害者側が集団心理を持って殺人に至るということはしばしば起こりうることです」(明星大学 藤井靖教授) 警察は6人のほかにも共犯者がいないかなど、慎重に捜査を進めている。
北海道文化放送