もちふわ食感、スイーツにも 「ポタジェやすおか」が凍り豆腐とこんにゃく合体
こんにゃく製造販売などを手掛ける「ポタジェやすおか」(長尾透社長)=長野県泰阜村=は、南信州の伝統食・凍り豆腐と村伝統の手作りこんにゃくを組み合わせた「豆腐こんにゃく」を開発した。クリーミーな食感が特徴で、刺し身や唐揚げ、スイーツといった食べ方も提案。豆腐こんにゃくを乾燥させた「豆腐こんにゃくチップス」と合わせ、今月から販売を始めた。 大阪府出身の長尾社長は地域おこし協力隊員として村に移住し、2017年に同社を設立。かつては日本有数のコンニャクイモの産地だった同村で、手作りこんにゃくの文化を次世代に継承しようと、昔ながらのこんにゃく作りや普及に向けた商品開発に取り組んでいる。 新たに開発した豆腐こんにゃくは、飯田市の「信濃雪」が製造する凍り豆腐を粉末状にして練り込んだ。4年前から販売している「あわ雪こんにゃく」を改良。混ぜる凍り豆腐の量を約2倍に増やし、「もちふわ食感」に仕上げた。 若者に手に取ってもらうことを意識し、一人暮らしでも購入しやすいよう小分けにした他、県地域資源製品開発支援センターの協力でパッケージをデザイン。黒蜜やきな粉をかけたわらび餅風など、豆腐こんにゃくの特長を生かした新しい食べ方を紹介するパンフレットも添えた。 新商品は、泰阜村役場や飯田市の「りんごの里」、飯田下伊那地域の道の駅、直売所に加え、長野市のながの東急百貨店でも販売。将来的には県外への進出も目指し、試食の機会をつくるなどして知名度の向上を図っていくという。長尾さんは「若い人に村のこんにゃく文化を知ってもらい、主力商品にしていければ」と期待を寄せた。 いずれも税込みで豆腐こんにゃくは1個(120グラム入り)291円、2個518円。豆腐こんにゃくチップスは「しょうゆ」と「とうがらし」の2種類で1袋432円。問い合わせは同社(電話0260・25・2075)へ。