【橋下徹氏】「岸田総理は今こそ暴れ回れ!」改正政治資金規正法めぐる『維新の対応』に苦言 今後の政治は「政権交代ではなく政権変容。そのときのトップは石破氏が妥当」
改正政治資金規正法は「最悪の法律」 衆院では賛成したが参院で反対した維新の対応は…
―――改正政治資金規正法が6月19日に成立しました。政治資金パーティーに関しては、パーティー券購入者の公開基準が「20万円超え」から「5万円超え」になりましたが、開催回数に制限はなく、オンライン開催のパーティーは対象外です。また、政治家への罰則強化としては、収支報告書について議員が確認書を交付。確認を怠ったと判断されれば公民権の停止となります。しかし野党側からは“会計責任者にだまされたと言えば議員が責任を問われない可能性もある”という声も上がっています。そして、政策活動費の支出をチェックする第三者機関の内容については、検討となっています。橋下さんはこの改正政治資金規正法にツッコミどころはありますか? (橋下徹さん)「突っ込みどころも何も、これ最悪の法律だからね。何にも改革になってないですよ。全部検討、検討、検討で、いつまでにやるっていう期限も全く入ってないんですよ。自民党と公明党が今ものすごく批判を受けてますけども、実は維新がこの法律を成立させたんですよ。この提案は全部基本的には維新の提案だから。維新は世間の風向きを感じるや、衆議院では法案に賛成しておいて参議院では反対するわけです。この法律最悪だと思うけど、まだ自民党と公明党は自分たちが出したということで責任持って突っぱねて頑張ってますけど、維新は衆議院で賛成しておいて、まずいと思ったら参議院で反対するとか最悪の政党でしょ。衆議院で賛成した途端に、衆議院は維新の国会議員が大はしゃぎしてシュークリームみんなに配ってるんです。お世話になりましたと。維新の国会議員はすぐ動画配信して“ほら見てみろ、俺たちはこんだけやったぞ”と誇らしげにやってて、それが参議院になって今度は反対するって」
岸田総理と馬場代表の合意文書問題「飲みニケーションのなれの果て」
―――岸田総理に対しては自民党内からも“退陣要求”が出ています。例えば麻生派中堅議員の斎藤洋明氏は「次の総裁選にしっかり改革のできる候補が出てこないのであれば、今度は我々若手・中堅の中から誰かが手を挙げるべき」と話しています。次の総裁選は9月です。内部からこうした声が出始めていることについて橋下さんはどう考えますか? (橋下徹さん)「これは民主主義の国としてすごく健全ですよ。総裁の任期満了の後に総裁選という選挙が自民党の中であるわけだから、そのときに岸田さんに入れる入れないは自民党の国会議員が判断すればいいわけ。今までの“何とかおろし”っていう、総裁任期満了前に衆議院選挙が近づいてきて、これじゃ勝てないと思ったときに引きずりおろすのは問題。自分たちが1回選んだ総裁なら任期までは支えないと。任期満了で総裁選のときに、岸田さんには入れたくないっていうのは健全。むしろ維新の方が、今回の執行部、維新のとんでもない態度振る舞いについて全く内部から批判の声が出てない、こっちの方が問題ですよ」