今治・鈍川温泉に「美肌温泉証」 ポーラ・オルビスホールディングスが認定
鈍川温泉の魅力向上プロジェクトを進める「玉川みらいプロジェクトスローリバース」は11月21日、鈍川温泉の源泉がポーラ・オルビスホールディングスが提供する「美肌温泉証」を獲得したと発表した。(今治経済新聞) 【写真】鈍川温泉の源泉をポーラ・オルビスホールディングスが調査 鈍川温泉は奈良時代に発見された古湯で、江戸時代には今治藩の湯治場だったといわれている。アルカリ性の湯は「美人の湯」として知られ、地元以外からも多くの利用客が訪れている。 一方、科学的な根拠を示せていなかったことから、同団体がポーラ・オルビスホールディングスに泉質分析を依頼。10月3日に東京から担当者が訪れ、「鈍川せせらぎ交流館」「美賀登」「カドヤ別荘」「皆楽荘」の浴槽の湯を採取。肌への効果を調査した。 その結果、アルカリ度を示すpHは、いずれの施設でも9.6~9.7を示し、強いアルカリ性であることが確認された。さらに成分分析からは「不要な皮脂を取り除くクレンジング効果と潤いを保つ力」が立証されたとし、同社が定義する「美整リペア温泉」に認定された。同社では泉質ごとに7種の分類を設けているが「美整リペア温泉」は肌の乾燥ケアやべたつき感の解消に有用だという。同社の渡邊美智恵さんは、会場に集まった市民に向けて、「まるで洗顔料と化粧水の効果を同時に感じられる温泉。化粧品会社の社員が毎日入りたくなるほどの泉質」と講評した。 結果を受けたカドヤ別荘の上岩照夫社長は「自分も鈍川温泉の湯にほれ込み、旅館の経営を引き継いだ鈍川温泉ファンの一人。ただ、これまでは美肌にいいと言っても、具体的にどんな効果があるのかは分かっていなかった。今回の調査でクリアになり、PRしていくための武器をもらった。入浴方法や美肌効果が高まる温度など、細かなレクチャーも受けたので、ぜひ鈍川温泉にしかない魅力を広めていきたい」と意気込む。
みんなの経済新聞ネットワーク