神戸が初黒星 指揮官不在響いた!?昨季王者はや2戦目で 苦手柏に無得点
「明治安田J1、神戸0-1柏」(2日、ノエビアスタジアム神戸) 昨季王者の神戸は柏に0-1で初黒星を喫し、1勝1敗となった。柏は1勝1分け。J1初参戦の町田は名古屋を1-0で破り、初勝利を挙げた。名古屋は2連敗。G大阪は新潟に1-0で勝った。FC東京-広島、鹿島-C大阪はともに1-1。鳥栖は札幌に4-0で快勝し、湘南は京都に2-1で競り勝った。 指揮官不在のアクシデントを克服できなかった。ホーム開幕戦は『神戸新聞デー』と銘打たれ、2万3107人を集める盛況。しかし、前日から体調不良の吉田監督は、この日朝まで回復を待ったがベンチを外れた。 0-0の重苦しい展開が続き、後半38分に隙を突かれてボールを奪われると、相手FW木下に先制ゴールを許した。そのまま反撃ならず試合終了。代行で指揮した菅原コーチは「監督は前日も今日もコミュニケーションを取り、一緒に戦ってくれた。足りなかったのは、自分の経験と勝たせるマネジメント」と責任を背負った。 2-0で勝った2月24日の開幕・磐田戦で得点を挙げた2選手の負傷交代も響いた。前半32分にMF汰木、後半6分にはFW佐々木が故障で相次ぎ交代した。菅原代行は武藤、宮代、パトリッキのFW3人を途中投入するなど前線を強化。終了間際までゴールを攻め立てるも、決定打は生まれなかった。 柏には通算16勝33敗8分けと分が悪い。昨年のJ1は2戦2分けで、リーグ戦最後の勝利は21年5月26日と遠ざかる。神戸の戦術を研究し尽くした印象も残り「守備やカウンター、ハードワークなど相手の良さが出ていた。何が足りなかったか分析したい」と菅原代行は唇をかんだ。 DF酒井は「タッチライン際で誰もボールを追わないとか、声かけ不足とか。隙は見せちゃダメ」と反省点を挙げたが、監督不在の影響は否定。「最後にピッチで表現するのは自分たちの責任」と、選手自身の判断力が戦況を握るとした。連覇を狙う上で成長と上積みは必須。この逆境も次戦への糧にする。