北野武、「現実とは一体なんだろう」VR最新技術に苦笑い 『IMMERSIVE JOURNEY』開館発表会
映画監督で俳優の北野武(77)が21日、横浜市内で行われたXRエンターテインメント施設「IMMERSIVE JOURNEY」の開館発表会に出席した。 12月1日にオープンを控えた同施設の第一弾作品「ホライゾン・オブ・クフ」は、4500年前の古
代エジプトを舞台にしたクフ王とピラミッドにまつわるVR(仮想現実)エンターテインメント作品で、これまでに世界10都市以上で100万人を動員。 VRヘッドセットを装着して一足先に最新技術を体験した北野は「よくできてるなぁ~」と日本初上陸の没入型探検に感心するも、「恐ろしいのは、これを基本に考えると現実というのは一体なんだろうと。下手すると生きていること自体がイリュージョンではないかと考えてしまう」とこぼして苦笑い。 イベントにはエジプト考古学者で同作の日本語訳監修を務めた吉村作治さんも出席。吉村さんとは、10年以上共演する番組で親交をもつ北野は「エジプトという専門分野の学問を先生たちが体を張って、身を粉にして、よくぞここまで調べていただいた」と語った。さらに「先生の研究は日本の後に続く者にとって、いい道しるべになっているので、本当に尊敬しています」と熱く称賛。魅力が尽きないエジプトにも「クフ王がすごいのは、何千年にもわたってエジプト自体を食わせている大王というのがさすがだよね」と話し、笑いを誘った。
中日スポーツ