エヌビディアのCEO、世界の富豪13位に躍進-マイケル・デル氏抜く
(ブルームバーグ): 米半導体メーカー、エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)は世界の富豪番付で着実に順位を上げている。自社の株式時価総額が今週、3兆ドル(約470兆円)に達したことが追い風となっている。
ブルームバーグ・ビリオネア指数によれば、フアン氏は7日、純資産1061億ドルとなり、世界第13位の富豪に浮上。パソコン(PC)業界のパイオニア、マイケル・デル氏を抜いた。人工知能(AI)タスクに使用されるエヌビディア製チップの需要が引き続き旺盛なことから同社の株価が上昇。フアン氏の資産は今年620億ドル余り急増した。
フアン氏(61)は、シリコンバレーを席巻するAIブームの新潮流をリード。先月には純資産が、米国で最も裕福な一族であるウォルトン家の各メンバーを上回る規模に膨らんだ。
フアン氏の資産は、1993年にクリス・マラコウスキー、カーティス・プリエム両氏と共同で創業したエヌビディアの株式3.5%の保有によるもの。エヌビディア株は5日、時価総額でアップルを上回り、コンピューター・チップ企業として初めて3兆ドル台に達した。7日も再び3兆ドル台に迫る動きを見せた。
一方、デル氏(59)の純資産は1059億ドル。ハイテク業界の富豪の多くはソフトウエア企業の関係者だが、デル氏は自らの名前を冠したPC・サーバー販売会社デル・テクノロジーズを通じて財産の多くを築いた。
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原題:Nvidia Hitting $3 Trillion Propels Huang’s Wealth Above Dell’s(抜粋)
--取材協力:Jack Witzig.
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Diana Li, Brody Ford