〔米株式〕NYダウ反発、76ドル高=ナスダックは小高い(1日午前)
【ニューヨーク時事】週明け1日午前のニューヨーク株式相場は、経済指標の発表待ちとなる中を買いが先行し、反発している。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午前10時25分現在、前週末終値比76.67ドル高の3万9195.53ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は30.12ポイント高の1万7762.72。 今週は、米雇用関連指標を中心に複数の統計発表が予定される中、特に週末5日に発表される6月の雇用統計に注目が集まっている。これらの統計内容に加え、3日発表の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(6月11~12日開催分)から今後の金融政策の方向性を見極めたいとの思惑も強い中、ひとまず買いが先行する展開となっている。 一方、米長期金利の指標である10年債利回りの上昇が投資家心理を圧迫している。 米サプライ管理協会(ISM)が午前発表した6月の米製造業購買担当者景況指数(PMI)は48.5と、市場予想(49.1=ロイター通信調べ)を下回った。発表後は上げ幅を縮小している。 ダウ構成銘柄では、メルクが4%超高でダウの上げをけん引。ボーイングも2%超高と上伸している。1日、航空機部品大手スピリット・エアロシステムズを約47億ドル(約7600億円)で買収することで合意したと公表した。一方、個別銘柄を見ると、ペット用品通販のチューイーが5%超と下落。2021年の個人投資家主導で活況となった「ミーム株」の火付け役とされるキース・ギル氏がチューイー株を6.6%保有していると発表した。