クマ目撃ペースすでに2023年上回る ブナの実凶作に暖冬影響 4割が市街地で…県が対策会議で対応確認【山形発】
2024年に入って山形県内では例年よりも早いペースでクマが目撃されている。これからさらに増えることが予想されることから、県が対応を確認した。 【画像】県担当者「一説では冬眠していないというクマも」
「何よりも身の安全確保を」
県は、クマの目撃が急激に増える5月を前に、毎年、関係部署が集まり対策会議を開いている。4月25日の会議では、2024年に入ってからの県内でのクマの目撃件数が報告され、21日時点で20件と、過去2番目に多かった2023年を上回るペースになっている。 背景には、クマのエサとなるブナの実が、調査できた15地点全てで凶作となったことに加え、暖冬の影響もあるという。 県みどり自然課・石山栄一課長: 特にことしは暖冬の影響でクマが山から下りてくるのが早い。一説では冬眠していないクマもいるという話もある 2024年の目撃20件のうち8件、実に4割が市街地での目撃となっていて、会議ではクマが市街地に出没した際の対応を確認した。 県みどり自然課・石山栄一課長: 市街地で目撃した場合は、最寄りの市町村役場・警察に知らせてほしい。何よりも身の安全を確保してもらいたい もちろん、山菜採りや渓流釣りなどで山に入る際は注意が必要だ。県は「ラジオやクマ鈴など、音の出るものでクマに自分の存在を知らせること」。万が一、クマに遭遇したら「背を向けずにゆっくり後退すること」などを呼びかけている。 (さくらんぼテレビ)
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