人間と動物の関係考える 20・21日に「くじらゼミ」 南房総のNPO(千葉県)
捕鯨を含む漁業について学びを深めて意見を交わそうと、南房総市のNPO法人ネイチャースクールわくわくWADAは20、21日の2日間、同市和田地区を会場に「第12回和田浦くじらゼミ」を開く。元日本鯨類研究所調査部長の西脇茂利氏らを講師に迎え、クジラに関する講義や交流会が行われる。先着30人で、10日まで申し込みを受け付けている。 同地区で地域の自然や産業を体験するプログラムを企画し、体験交流事業を行っている同NPO。今回は「頻発する軋轢(あつれき)!今、人間と動物の関係性を考え直す」をテーマに開催される。 講義、懇親会、クジラの解体作業見学の3部構成。20日午後1時から4時までの第1部は、同市和田地域センターで、4人が講演。西脇氏が「日本国政府によるナガスクジラの捕獲枠の設定について」、一橋大学大学院社会学研究科教授の赤嶺淳氏が「フェロー諸島におけるヒレナガコビレゴンドウ漁の地域捕鯨の歴史といま」などのテーマで語る。 同日午後6時からの第2部では、ツチクジラやミンククジラのさまざまな部位を食べながら鯨食文化を考え交流する。 21日の第3部は、20日にクジラが捕れた場合は、早朝にクジラの解体作業を見学する予定。クジラが捕れなかった場合は、午前9時から正午まで座学を行う。 参加費は、1泊2日の全日程参加の場合は1万2000円。宿泊を伴わないプログラムの参加も可能で、講義のみは2000円、講義と交流会は6500円。 申し込みは、南房総市観光協会(ファクス0470―28―5309、メールtour@cm-boso.com)に申し込み用紙を送付するか、専用フォームから受け付ける。 問い合わせは、ネイチャースクールわくわくWADAの平川さん(080―2558―0238)へ。