侍ジャパン・森下翔太、世界一へホームで4番としてさらに暴れる あるぞ最年少MVP
国際大会「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」を戦う日本代表「侍ジャパン」は19日、東京での2次リーグに向けて台湾から帰国した。4番を務める森下翔太外野手(24)=阪神=はB組首位打者となる驚異の打率・571の活躍で1次リーグ全勝突破に貢献。ホームの東京でも大会連覇へ勝利だけを求めていくが、主要国際大会での史上最年少MVPの視野に入る。 完全アウェーだった台湾戦を含め4連勝を飾った台湾での戦いを終えた。4番としてただ一人全試合先発出場する森下は、リラックスした表情で日本行きの飛行機に乗り込んだ。 「日本に戻ってホームな環境でできると思うので、そこをしっかり味方につけること。アウェーでやるよりも人の目が日本に集中してきて、そこはすごく緊張感はあると思うが、そこも自分のプラスにできればすごくいい形になると思う」 1次リーグでは韓国戦で今大会のチーム第1号を放つなど、開幕から日本選手最多に並ぶ4試合連続打点をマーク。6打点はチームトップだ。18日のドミニカ共和国戦では3安打の固め打ちで、打率・571(14打数8安打)でB組首位打者に立った。さらに10得点は大会トップだ。初対戦の投手が多い中でも「球種や映像は見るが、基本的には自分のタイミングしか意識していない」と対応してきた。井端監督は「臨機応変に打撃をしてくれている」と高く評価する。 心強い後押しを受けられるホームならではの難しさは分かっているが、ここ2年で世界一とも称される阪神ファンの声援を力に変える術を身につけてきた。今季打率は・275で、ビジターの・240に対してホームでは・307。今大会でも森下の勝負強さは、ホームでより輝きを増す。 ここまで5試合中2試合で「プレーヤー・オブ・ザ・ゲーム」を獲得。快音を奏で続けた先には、大会MVPの3文字も見えてくる。24歳で臨む今大会で受賞すれば、主要国際大会(ワールド・ベースボール・クラシック=WBC、プレミア12、2021年東京五輪)では、06年WBCの松坂大輔、19年プレミア12の鈴木誠也らの25歳を上回り、史上最年少記録となる。 侍打線を引っ張る絶好調ぶりでファンの期待は高まるばかりだが、それが重圧になることはない。21日の米国戦(東京ドーム)で幕を開ける2次リーグでも、ただ真っすぐに、目の前の1勝をつかみ取るために全力を尽くす。