祭りに“行かない人たち”の群像劇、堀内友貴の新作「お祭りの日」が劇場公開
第24回TAMA NEW WAVEで審査員特別賞に輝いた堀内友貴の監督作「お祭りの日」が、11月2日より東京・ユーロスペースにて劇場公開。このたびポスタービジュアル、予告編が到着した。 【動画】映画「お祭りの日」予告編(他11件) 本作は祭りに行かない人たちの5つの物語を紡ぐ群像劇。自主映画に出演してもらうため学校のマドンナを説得している男、夏祭りに行きたいのに一向に来ないバスを待つ人々、花火の中止に怒り盗んだ花火を打ち上げようとする人、昨夜の記憶をたどりながらエアコンのリモコン探しの旅に出る女子2人、夏祭りなのに喫茶店でバイトしている女子。やがて、それぞれの何気ない夏の1日がつながっていく。 前作「明ける夜に」で大人になれない若者たちの夏の終わりをシュールな会話劇で描き、国内における数々のインディーズ映画祭で賞を獲得した堀内。彼とともに劇団のセビロデクンフーズを主宰し、「明ける夜に」「不死身ラヴァーズ」に出演した米良まさひろが主演を務めた。ほか斎藤友香莉、須藤叶希、五十嵐諒、湯本充、塚田愛実、花純あやの、堀内、中村悠人、岡田直樹、北林佑基がキャストに名を連ねる。 ポスターはNetflixシリーズ「極悪女王」でデビル雅美を演じた根矢涼香がイラストを担当。「とりつくしま」で知られる映画監督の東かほりがデザインを担った。予告編はYouTubeで公開中だ。配給はKUDO COMPANYが担当する。 TAMA NEW WAVEでは上映会場を爆笑の渦に巻き込んだという同作。審査委員長を務めた矢田部吉彦は「上手い、気持ちいい、胸に響く。お祭りの花火を軸にした、アルトマンの子どもたちによる群像劇は、エピソードがリンクしていく按配がとっても気持ちいい。全く意外な展開に驚き、そしてダメ人間にも暖かく寄り添う優しさと、恋の予感に胸が騒ぐ。上手いなあ。大好き」と称賛した。