開館25周年記念展始まる 福島県北塩原村の諸橋近代美術館 ダリやPJクルックなど
福島県北塩原村裏磐梯の諸橋近代美術館で21日、開館25周年記念企画展「コレクション・ストーリー」が始まった。スペインの芸術家サルバドール・ダリなどの所蔵作品を通じ、美術館創立者の故諸橋廷蔵さんや美術館の足跡を伝えている。 ダリ、西洋近代美術、現代アーティストのPJクルック、ラトビア出身の写真家フィリップ・ハルスマンの4部構成となっている。一括で購入し、美術館設立のきっかけとなったダリの版画、彫刻をはじめ、諸橋さんの「西洋近代美術の秀作を見てほしい」との思いで収蔵したピエール=オーギュスト・ルノワールの「モーリス・ドニ夫人」、マルク・シャガールの「黄色と赤の花束」などが並ぶ。 PJクルックは額縁にまで広がる個性的な絵画が特徴。諸橋さんは1995(平成7)年にパリで、クルックの個展に偶然立ち寄り、その場で展示作品を一括購入した。当時、駆け出しだったクルックと親交を深めてきた。フィリップ・ハルスマンの作品はダリのさまざまな表情を捉えた写真となっている。
入館料は大人1300円、高校・大学生500円、中学生以下無料。問い合わせは美術館へ。