車体が宙舞う「空中散歩」に興奮 おおさか市営交通フェス
応募総数1万2千通
車体が宙舞う「空中散歩」に興奮 おおさか市営交通フェス THEPAGE大阪
地下鉄と市バスが大集結する「おおさか市営交通フェスティバル」がこのほど、「緑木車両工場・緑木検車場」(大阪市住之江区)で開催された。事前応募制となっており、1万2千もの応募から選ばれた鉄道ファン8000人が駆けつけた。毎年行われているとはいえ、今年は新しい催しが5つも加わり、にぎわいを見せていた。 <車庫ぶら>トップレベルの技術を持つ森之宮検車場へ
応募1万2千・8000人招待
今回は市営交通を丸ごと体験できるばかりか、市電保存館も公開。大阪市交通局総務課、永澤良太氏はこう話す。 「1万2000人の応募がありました。抽選で8000人を招待させて頂きました。毎年やっているイベントですが、今年は新たに5つの催しを初めて行いました。年1回のお客様感謝デーみたいなものです。車体は4年に1回、バラバラにして点検していますが、この作業は我々は日常的風景ですが、お客様には非日常ですので、皆様に親しみをもって頂きたいと思います」
注目度が高かった「空中散歩」
今年の新しい内容は、車体が宙を舞う姿を車両工場内の高所から見学できる「空中散歩」・磁粉探傷検査・廃品でロボット製作・車輪取外し作業実演・連結記銘板プレゼントの5つ。 これら以外で、最も注目度が高かったのは、やはり「検車場見学」だ。これは検車場内部を公開し、時間限定(1日7回、各回約15分)で、車体吊り上げ作業を実演するというもの。迫力満点で見応えがあった。 また、「ピット探検隊」は、電車の床下を点検するピットに入り、普段は見られない床下機器等について見学ができるという内容。整備士からいろいろと学ぶことができ、子供だけでなく、大人にも人気だった。
旧100形105号車も展示
「例年より、今年は家族連れが多いようです」(永澤氏)と言い、8人グループで来ていた家族連れに話を聞いてみた。 「友達の家族と一緒に来ました。今年初めてです。検車場は普段見られないので、子供たちも楽しみにしてました。車体の吊り上げ作業はすごいですね。ピットにも入れるので、いろいろ楽しいです。子供も喜んでます」(30代主婦) 車両保存庫には大阪市営地下鉄開業時(1933年)の旧100形105号車が展示されていて、これは記念すべき最初の形式。梅田―心斎橋を走っていた電車だ。来年はどのようなものが披露されるのか、期待したいところだ。 (文責/フリーライター・北代靖典)