<プレミア12速報>日本、韓国に逆転負けで決勝逃す!
一方、韓国の先発、イ・デウンも気持ちが入っていた。千葉ロッテのシーズン中と違ってワインドアップ。走者を背負いながらも1本を許さない。だが、4回、日本が先制点をスコアに刻む。大阪桐蔭の先輩、“おかわり”の故障欠場で、4番が筒香、5番が中田の並びとなったが、その中田が先頭打者として四球で出塁。小久保監督は、続く松田に対してバントのサインは送らず、結果は三振となったが、中村晃がインサイドのボールにつまりながらもレフト前に打球を落として一死一、三塁とした。 ここで平田が、三遊間を破る先制タイムリー。嶋の一打は、ショート前への大きなバウンドだったが、前進してキャッチしたキム・ジョホが、なんと併殺を狙ったセカンドへ、とんでもない悪送球。中村晃が2点目のホームを踏み、イ・デウンをマウンドから引きずりおろした。さらに一死一、三塁と残ったチャンスに2番手、チャ・ウチャンから秋山も四球を選び満塁として、坂本がライトへ大きな犠牲フライ。大谷の出来を考えると勝負ありとも取れる3点である。 大谷は8回で降板して則本にバトンタッチ。期待に沿うピッチング内容で、韓国打線に反撃の糸口もつかませない。則本は、2イニング目となる9回も続投したが、この采配が裏目に出た。先頭の代打・オ・ジェウォン、代打・ソン・アソプ、チョン・グンウに3連打を許し1点を失う。なお無死二、三塁で、イ・ヨンギュへのインサイドの1球が死球の判定とされて満塁。左のキム・ヒョンスを迎えたところで則本から松井にスイッチしたが、押し出しの四球を与え1点差。さらに無死満塁で続くピンチでイ・デホ。日本ベンチは、増井に継投したが、レフト線を破る逆転の2点タイムリーツーベースを浴びてしまった。韓国の執念である。 最後の最後で逆転を許し1点を追うことになった日本は、その裏、韓国の最年長、37歳の変則、チョン・デヒョンに対して、先頭の山田が、スイングアウトの三振、筒香、一塁ゴロ。二死となってから中田がセンター前ヒットで出塁したが、とっておきの代打・中村剛也が、代わった左腕のイ・ヒョンスンの変化球を打ち損じてゲームセット。日本は大会の初代チャンピオンにはなれなかった。