北海道釧路・根室の酪農関係者からも憤りの声 静岡・川勝知事「牛の世話と違う」発言
静岡県の川勝平太知事が、1日の県の新規採用職員への訓示で県庁職員は知性が高く「牛の世話をするのとは違う」といった趣旨の発言をしたことに対し、酪農王国である釧路・根室管内の関係者からも厳しい声が上がった。 生乳生産量全国一を誇る根室管内別海町で、搾乳牛約150頭を飼養する福岡ファームの福岡裕也社長(36)は「厳しい酪農情勢の中で生き残るため、常に戦略を考えている。(発言は)怒りというか、残念」と淡々と話した。 釧路市内で乳牛約200頭を育てる佐藤和則さん(51)は、テレビのニュースで不適切発言を知った。生乳の生産調整や飼料高騰など酪農業を取り巻く環境は厳しい。「言っていいこと、悪いことの区別がつかない人間は、人の上に立つべきではない。失笑しかない」と憤った。