神奈川県警の大麻摘発、10~20代が76% 「誘われても断わる勇気を」
大麻を「麻薬」と位置付け、不正使用も取り締まり対象とする麻薬取締法の改正法と、栽培規制に特化した「大麻草栽培規制法」が12日に施行された。大麻は若者世代へのまん延が深刻で、神奈川県警によると、今年1~11月に大麻関連で摘発された433人のうち、10~20代が約76・4%を占めた。友人や知人に勧められて始めるケースが多いといい、県警は若者が集まる機会の増える年末年始を警戒。「久しぶりに会って誘われても、きっぱり断ってほしい」と警鐘を鳴らす。 【グラフで見る】神奈川県内の大麻関連の摘発者数と29歳以下の割合 県警薬物銃器対策課によると、2023年に大麻関連で摘発したのは548人で、最多だった21年(578人)に次ぐ水準だった。548人のうち10~20代は390人に上り、約71・2%を占めた。 今年も同様の傾向がみられ、県警が11月末までに摘発した433人(前年同期比約16・1%減)のうち、10~20代は331人で約76・4%。統計を取り始めた17年以降で最も高い割合となった。
神奈川新聞社